児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者性交・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録記録被告事件弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 hp@okumura-tanaka-law.com)

性犯罪・福祉犯(監護者性交罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

性犯罪民事

児童・青少年との淫行について高額の慰謝料を求められたときの反論

http://d.hatena.ne.jp/okumuraosaka/20140823の再掲 淫行=権利侵害と勘違いされている弁護士がいるようなので、ちょっとまとめておきます。 素人ならともかく、弁護士かついたからといって、1回300万にはなりません。弁護士費用に見合うように慰謝料額…

青少年条例違反の被害青少年が弁護士に依頼して民事訴訟した場合の収支

青少年条例違反の場合、裁判所の認容額は1回5〜30万円です(高知地裁、大阪地裁、高松高裁) 弁護士に依頼すると、着手金・報酬金おのおの最低30万円くらいですから、合計60万円くらいの費用がかかります。 とすると、認容額もそれ以上でないと元が取れませ…

中学生に対する数回の強姦被害を理由にした損害賠償請求事件(訴額300万円弱)で、暴行脅迫を否定した上で、親固有の損害賠償請求権を否定した事例(某地裁H26.11.18)

高知地裁H22.6.18も同旨です。 某地裁H26.11.18 争点2 (原告親に対する不法行為責任の有無)について (1)原告親は,本件事案においては,被害者である原告子の近親者として固有の損害賠償請求権がある旨主張するところ,確かに,原告子が本件各淫行等の被…

13〜17歳の娘との淫行について、保護者が「○○○万円賠償しろ」と請求しつつ、警察に相談した場合のありがちな結果

淫行が親にバレると、親は早晩警察に相談します。ほぼ100%。 「弁償しないと警察沙汰にする」なんて言っているときには、すでに警察に相談しているものです。加害者が青少年条例違反程度だと思っていても、強姦・強制わいせつ罪で告訴されていることもあ…

インターネット上の児童ポルノ被害の賠償に関する最高裁判決

「現行法では不特定多数が引き起こした損害を特定の 1 名にすべて負わせられる」というのはドラマのSVUでもやってたわ No.260-1 (2014年7月:月刊版) http://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_8702079_po_02600112.pdf?contentNo=1 【アメリカ】 イン…

インターネット上の児童ポルノ被害の賠償に関する最高裁判決

賠償責任は当該者の行為が直接引き起こした損害に限られる 外国の立法 No.260-1 (2014年7月:月刊版) http://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_8702079_po_02600112.pdf?contentNo=1 【アメリカ】 インターネット上の児童ポルノ被害の賠償に関する最高…

援デリの児童買春事件で被害児童の保護者から300万円請求された事案

300万円も払って宥恕してもらえば起訴猶予の可能性も出てくるんでしょうが、払える金額ではなく300万円から1円もまけられないというので、30万円払って、罰金25万円。裁判基準からみると、これ以上請求されないと思います。 遊客1人300万円で10人くらいい…

青少年淫行罪3回で慰謝料100万〜300万円請求できるという弁護士

交際だと思っているのだから、強姦罪とか児童買春罪はあり得ない罪名ですね。 青少年条例違反だとして、裁判例では1回5〜10万円です。 300万円取れるという弁護士に依頼すればいいと思います。(着手金の方が認容額より高いので、費用倒れになる危険があ…

原告が、昭和五三年一月上旬から昭和五八年一月上旬までの間、叔父である被告から、多数回にわたって繰り返しわいせつ行為及び一回の姦淫行為(以下、一連の被告による原告に対するわいせつ行為を「本件性的虐待行為」という。)を受け、それにより外傷後ストレス障害(以下「PTSD」という。)等の精神疾患を発症したとして、被告に対し、不法行為に基づき、後遺障害に基づく慰謝料等合計三二六九万六六七六円等の支払を求め、請求が棄却された事案(釧路地裁H25.4.16)

こういう相談が時々あるんですが、ここに出ている代理人が詳しいと思います。 釧路地方裁判所平成25年04月16日 原告 甲野春子 原告訴訟代理人弁護士 篠田奈保子 被告 乙山梅夫 被告訴訟代理人弁護士 青木一志主文 一 原告の請求を棄却する。 二 訴訟費…

師弟関係の強制わいせつ罪で550万円で和解(静岡地裁)

わいせつ行為が2回だと、予想される認容額よりは高いですね。原告もそういう選択ということで。 わいせつ被害生徒訴えを取り下げ、和解成立−静岡地裁 2013.11.13 静岡新聞 静岡市内の50代の市立中元男性教諭にわいせつな行為をされ、精神的な苦痛を受けた…

事件の依頼者(被害者)である原告が,被告は弁護士としての責務を放棄したなどと主張して,被告に対し,債務不履行又は不法行為に基づき慰謝料300万円の支払を求める事案(東京地裁H24.12.21)

電車内痴漢行為の被害者代理人に対する「被告の債務不履行又は弁護過誤により,示談の機会を失い,精神的苦痛を受けた。原告の慰謝料は,300万円が相当である。」という主張です。 損害賠償請求事件 東京地方裁判所平成24年12月21日民事第34部判…

キャバクラ嬢が客に強姦されたと虚偽告訴したいう損害賠償請求が請求棄却された事案(東京高裁H25.2.15)

「原告は,被告から抵抗することが困難な程度の暴行行為や脅迫行為を受けていなかったにもかかわらず,ラブホテルである本件ホテルに入り,被告との性交渉に応じていることからすると,被告としては,原告が被告と性交渉をすることに同意していると考えても…

被告から事実でない準強制わいせつで告訴されたことにより,逮捕,勾留され,これが報道されたことに伴い経営する指圧・マッサージはり灸店の閉店を余儀なくされたとする原告が,逮捕,勾留に関する慰謝料500万0000円,犯罪者として報道されたことによる慰謝料500万0000円,閉店を余儀なくされた経済的被害700万0000円(年収2年分)のうち,1000万0000円につき不法行為に基づく損害賠償を求めた事案につき300万円を認容した事例(東京地裁H24.12.19)

損害賠償請求事件 東京地方裁判所 平成24年12月19日民事第15部判決 判 決 原告 A 同訴訟代理人弁護士 金井克仁 被告 B 同訴訟代理人弁護士 湯澤功栄 主 文1 被告は,原告に対し,300万0000円及びこれに対する平成24年1月27日から支払…

「原告の身体を後方から羽交い締めにし,無理やりに原告の胸を10秒ほど揉んだ。・原告の手を取り,被告のパンツの中に入れようとして拒絶され,原告の手を被告の股間に力ずくで押しつけようとした。また,被告は,原告に対し,自慰行為を手伝ってほしい等と述べ,アダルトビデオを一緒に見ることを求めた・被告は,原告がいる居室内で,ズボンとパンツを脱ぎ,自慰行為を始めた。・原告の宿泊する居室に立入り,原告に対して即時に退去するように強制した。更に,被告は,突然の退去の強要に動揺していた原告に対し,「殺すぞ。」等と述べて脅迫し

被害者の方は被害者側の代理人をメモして下さいね。 刑事事件は告訴取り下げ。 損害賠償請求事件 東京地方裁判所 平成25年4月11日民事第13部判決 原告 a 同訴訟代理人弁護士 鈴木芳乃 被告 b 主 文 1 被告は,原告に対し,124万8178円及び…

師弟関係の強制わいせつ2回で訴額550万円(静岡地裁)

元教諭も静岡市も裁判所に和解案を出してもらってから態度決めればいいと思いますよ。 http://www.at-s.com/news/detail/775159444.html わいせつ被害生徒ら損賠請求 元教諭と静岡市を提訴 (9/ 3 07:46) 静岡市内の50代の市立中元男性教諭にわいせつな行…

学習塾における13回の強制わいせつ行為(176条後段)につき慰謝料(250万円)及び弁護士費用(30万円)を認めた事例(広島地裁H24.10.31)

訴額は1100万円 1回20万くらいになります。 主 文 1 被告Y1及び被告Y2は,原告に対し,連帯して金280万円及びこれに対する平成23年1月17日から支払済みまで年5分の割合による金員を支払え。 2 原告の被告Y1及び被告Y2に対するその余の請…

青少年条例違反(淫行・わいせつ行為)による権利侵害

何千万円もの損害賠償請求をされることもあるんですが、個人の権利侵害性は薄いようです。 最高裁判所判例解説刑事篇 昭和60年度201頁 福岡県青少年保護育成条例違反被告事件昭和60年10月23日 高橋省吾 前掲各裁判例が説示するように、刑法の強姦…

児童福祉法違反(淫行させる行為・児童淫行罪)の刑事事件係属中に弁護人から、被害児童の保護者が刑事事件を傍聴するために仕事を休んだことの損害や,代理人の費用に充てるという趣旨で195万円の金員が支払われたことは原告(被害児童)に対する損害賠償請求権の損害の填補として認めるのが相当である。(岡山地裁H23)

その趣旨にしては195万円は高すぎるということです。 慰謝料の総額は500万円で、195万円は履行済とされています。 よく被害者との交渉で、物的損害や慰謝料とは別の金員を請求されますが、趣旨がよく分かりませんし、どうせ「弁償」にほかならないのでザック…

2年間約200回の淫行について慰謝料440万円を認容した事例(釧路地裁H22.10.26)

判決書で確認しました。 1回2万円になりますが、奥村がそう言っているわけではなく、裁判所がこう言うてるんですよ。 教諭の淫行事件 道、町に賠償命令*釧路地裁 2010.10.27 北海道新聞 【釧路】釧路管内の町立中学校教諭(41)から性行為を強いられた…

義父による強姦被害につき880万円を認容した事例(那覇地裁)

那覇地裁H24.6.15につき、刑事損害賠償命令申立があり、880万円が認容され、履行されたようです 暴行の義父 1年減刑/高裁那覇「量刑維持は酷」 2013.06.07 沖縄タイムス 2010年当時、沖縄本島内に住む小学生の義理の娘に暴行を加えたとして、性的暴…

校長であり、かつ、控訴人が所属していた剣道部の副顧問であった被控訴人Aにより、その立場をことさらに利用してなされたわいせつ行為について慰謝料100万円を認容した事例(宮崎支部h24.8.31)

損害賠償請求控訴事件 福岡高等裁判所宮崎支部平成24年(ネ)第123号 平成24年8月31日判決 口頭弁論終結日 平成24年6月1日 判 決当事者の表示 別紙当事者目録記載のとおり 主 文1 原判決を次のとおり変更する。 2 被控訴人鹿屋市は,控訴人…

タクシー運転手による女性客への準強制わいせつ行為により220万円が認容された事例(東京地裁h24.9.13)

被害者はこういう裁判例の原告代理人をメモして下さい。 損害賠償請求事件 東京地方裁判所平成23年(ワ)第37369号 平成24年9月13日民事第50部判決 口頭弁論終結日 平成24年7月12日 判 決 原告 A 同訴訟代理人弁護士 永冶衣理 被告 タク…

「児童買春の示談」

「示談で起訴猶予」なんて軽々しく示唆する弁護士サイトも見受けられるのですが、児童ポルノ・児童買春の罪が非親告罪とされたのは、「示談=不起訴」を避けるためだと説明されており、それにそう検察官がほとんどです。 統計的には、金銭で填補できないので…

児童買春事件の被害児童からの慰謝料請求事件(某地裁)

あるんですよ。 示談の要否・金額等参考になります

文献にみえる慰謝料の金額

有用な文献はないですね。 むしろ、確定記録の判決書に出てくる行為態様と示談金額を集計した方が早いです。 斎藤修「慰謝料算定の理論」P299 刑事事件においては、実務上は被害者が慰謝料を請求し示談によって支払われる場合が多い。とりわけ性犯罪やセクシ…

私立中学の師弟関係の淫行8回で、強姦で告訴されたが、在宅捜査で青少年条例違反で罰金80万円になって、懲戒解雇になって、慰謝料120万円を10回分割で支払った事例

最初は民事賠償の相談だったんですが、強姦罪の捜索があって、逮捕されると落ち着いて弁償もできませんので、警察への対応を先行させることにして、教員としての影響力行使が無かったという点を強調して、「青少年条例違反は認める・児童淫行罪は認めない」…

公務員である教員と学校外で行われた生徒との淫行について「その職務を行うについて」された行為に当たるとした事例(某地裁H22)

本件性行為は十数回らしいです。 訴額500万円、損害額の内訳にある支払い済みの弁護士費用は80万円。認容額は50万円。 刑事事件は青少年条例違反2件で執行猶予。 (2)ところで,国家賠償法1条1項は,国又は公共団体の公権力の行使に当たる公務員が,その職務…

公務員である教員と学校外で行われた生徒との淫行について「その職務を行うについて」された行為に当たるとした事例(某地裁H22)

本件性行為は十数回らしいです。 訴額500万円、損害額の内訳にある支払い済みの弁護士費用は80万円。認容額は50万円。 刑事事件は青少年条例違反2件で執行猶予。 (2)ところで,国家賠償法1条1項は,国又は公共団体の公権力の行使に当たる公務員が,その職務…

性的いじめで700万円を認定した事例(小松支部H24.11.9)

加賀市への情報公開請求で判決書を謄写できます。 http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/121109/trl12110916530007-n1.htm いじめ認定し賠償命令 小学女児、PTSD発症 2012.11.9 16:52 石川県加賀市の小学生の女児が同級生からいじめを受け、心的外傷後…

マンションのエレベータ内において,帰宅途中の原告X1に対し,「何年生?」と声をかけて,後方からいきなり同女の口を塞ぎ,ズボンの上から陰部付近を触るなどして,「痛い目見るよ。」などと言って脅迫し,さらに,同女の頬や唇に無理やりキスをするなどしたという強制わいせつ事件の慰謝料として72万円を認容した事例(東京地裁H21,10,28)

1 前提事実(認定等にかかる証拠等は各文末に掲記した。) (1) 当事者等 (ア) 原告X1は現在中学1年生であり,本件事件当時は小学4年生であった。原告X2は原告X1の父である。原告X3は原告X1の母である。(甲8,9,弁論の全趣旨) (イ) …