児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

金沢の強盗強姦:裁判員裁判 動機「分かりません」 被告人質問で /石川

 強盗強姦罪なんだから、物欲・性欲に決まってるわけで、聞いてもしょうがないです。
 考えて答えても強盗強姦する正当理由なんてないので、量刑理由では「動機について・・・と説明するが、そうだとしても自己中心的であって酌量の余地はない」と評価されます。
 再犯危険を量刑要素にするのなら、ほんとは原因を分析する必要があるのですが、捜査段階ではそういう証拠は集めません。
 弁護人立証で原因を分析することに踏み込めば、その原因を踏まえて、再犯防止対策を講じたということでポイントになる可能性がありますが、専門家に「生まれつきだから治らない」みたいなコメントをもらうと、立ち往生するというリスクもあります。

http://mainichi.jp/area/ishikawa/news/20110204ddlk17040584000c.html
 被告人質問で被告は、97年ごろから元妻とのけんかによるストレスなどから他人の家をのぞき始め、強姦事件などに発展したと説明。しかし、動機は「いまだに分かりません」と話した。
 裁判員は2人が質問。左から3番目の裁判員は元妻とのけんかについて「妻に原因があると言っていますが、自分(被告)にはなかったんですか」と質問。被告は「自分の方から無理難題を言った覚えはありません」と答えた。