児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者性交・不同意性交・不同意わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録・性的姿態撮影罪弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧

撮影・送信させる強制わいせつ罪(176条後段)・不同意わいせつ(176条3項)(リモートわいせつ)の科刑状況

撮影・送信させる強制わいせつ罪・不同意わいせつ(リモートわいせつ)の科刑状況対面型の強制わいせつ罪よりは、実刑率が高いのですが、 動かなくても実現できる 同時に複数人を相手にできる 画像と被害者供述で立件できる。 画像を保存している事が多い 性…

児童ポルノ単純所持罪(7条1項)の有罪判決で、犯罪組成物件(19条1項1号)としてデスクトップpcが没収された事例

児童ポルノ単純所持罪(7条1項)の有罪判決で、デスクトップpcが没収された事例 普通は、HDD・SSDという媒体が児童ポルノとして没収されますけどねえ。 電磁的記録の類で、児童ポルノDVDの場合にプレーヤーは没収しないだろう。 8 没収 千葉地方検察庁で…

真剣交際(青少年条例)と不同意性交罪・不同意わいせつ罪

https://news.yahoo.co.jp/articles/7b2402841efe5cd8117880141c00641f5c1f9473 不同意性交等と不同意わいせつの疑いで書類送検されたのは、福岡県警第2機動隊に所属する22歳の男性巡査です。 男性巡査は、今年4月26日深夜から翌27日の未明にかけ当時、交際…

数人に対するひそかに製造罪(7条5項)につき、児童ごとに一罪とした事例(東京地裁r5.12.21)

だいたい、学校の着替え盗撮というのは、「さあ次は体育なので、女子はここで着替えましょう」という言動があれば、姿態をとらせて製造罪です。 判例タイムズ1432の裁判官の論稿では包括一罪とされています。 当職が関与した大阪地裁r5.10.17は、姿態をとら…

「前2項に規定するもののほか」という法文なのに「実質的視点から、「同項にいう『前2項に規定するもののほか』との文言」に基づく形式的解釈論を退けたのである。」東京都立大学 名誉教授 前田雅英

「前2項に規定するもののほか」という法文なのに「実質的視点から、「同項にいう『前2項に規定するもののほか』との文言」に基づく形式的解釈論を退けたのである。」東京都立大学 名誉教授 前田雅英 h26改正の条文を、r06になって、「前2項に規定するものの…

「社員食堂」は、「人が通常衣服の全部又は一部を着けない状態でいるような場所」に該当しないが、「工場の室内の診察場所として使用するためにカーテン等で囲われた部分」は「人が通常衣服の全部又は一部を着けない状態でいるような場所」(府公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例6条3項)に該当する(大阪地裁)

「工場の室内の診察場所として使用するためにカーテン等で囲われた部分」は「人が通常衣服の全部又は一部を着けない状態でいるような場所」(府公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例6条3項)に該当する(大阪地裁) d1-lawに出てい…

「当時10歳の女児に、18歳未満の児童であることを知りながら、2022年10月9日、女児に携帯電話で自身の裸体を動画撮影させ、その動画を送信させた」場合の罪名

「当時10歳の女児に、18歳未満の児童であることを知りながら、2022年10月9日、女児に携帯電話で自身の裸体を動画撮影させ、その動画を送信させた」場合の罪名 最近では強制わいせつ罪(176条後段)と児童ポルノ姿態をとらせて製造罪(7条4項)にするのが一般…

16歳未満の者がその者が生まれた日より5年以上前の日に生まれた者に対して暴行・脅迫等を用いて自己を相手方としてわいせつな行為をさせた場合であっても、当該年長者の行為は本項(176条3項)に該当する

16歳未満の者がその者が生まれた日より5年以上前の日に生まれた者に対して暴行・脅迫等を用いて自己を相手方としてわいせつな行為をさせた場合であっても、当該年長者の行為は本項(176条3項)に該当する 事例としては、15歳女性が、21歳の者を脅迫して。15…

「ひそかに児童買春,児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律2条3項所定の児童の姿態を撮影するなどして児童ポルノを製造する行為は,それが児童に当該姿態をとらせた上でのものであるか否かにかかわらず,同法7条5項の製造罪に当たる」 大阪高裁r5.7.27 判例タイムズ1519号

最判r6.5.21の原判決の匿名解説です ひそかに児童買春,児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律2条3項所定の児童の姿態を撮影するなどして児童ポルノを製造する行為は,それが児童に当該姿態をとらせた上でのものであるか否か…