児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

児童福祉法違反の科刑状況

 ほとんど児童福祉法違反(淫行させる行為)だと思います。
 最高裁からここ5年の資料をもらったんですが、一審での実刑率(363/1487)が高いのと、控訴審での破棄率(30/155)が高いのが特徴です。「公訴棄却」とか、「破棄差戻移送」とかもありますよ。

 噂などからいい加減に推察するに

1 不正確な情報で「前科がないから執行猶予だ」と決め込んでいて、慰謝の措置を怠り、一審実刑になって、あわてて示談した。
2 家裁の児童福祉法違反も実刑、地裁に係属した別件も実刑になって、両者の刑期を併せると、併合審理した場合と比べると重すぎるとして高裁で破棄された。

というパターンじゃないでしょうか。
 いずれも児童福祉法違反(淫行させる行為)の量刑が重いゆえでしょう。
 被告人も弁護人も「児童福祉法違反」という罪名がついたら、覚悟してください。

 しかし、各裁判所とも年数件しか係属しないので不慣れなんでしょうか、手続違反も目立つようですから、関係者は管轄とか罪数とか基本的な点から、疑ってください。