児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

嫌悪感

 刑事事件なんてこんなんばっかりなのに、こんなんで裁判員が辛いとか嫌悪感なんて言っちゃだめですよ。

再現詳細、嫌悪感も 性犯罪で初・青森地裁裁判員裁判
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090903-00000007-khk-l02
ただ、裁判員らの前に置かれたモニターはついたまま。検察側は事件発生時の細かい状況を読み上げて立証に力を込める。裁判員はモニターで性犯罪の再現写真を見せられ、被害者の体験を詳細に聞かされた。
 裁判員の男性の一人は検察側の立証中、額に浮かんだ汗を手でぬぐい、落ち着かない様子。別の男性裁判員も鼻の下を手で覆い、つらそうな表情を見せた。
 「ただただ早く終わってほしかった」という被害者の調書が朗読されると、裁判員の女性は検察官を見て何度もうなずいた。
 「当初は窃盗目的で被害者方に侵入した」と主張している被告に、女性は「なぜ被害者が帰宅した時に逃げなかったのか」と質問。「逃げていたら、こんな悲惨な事件にならずに終わったと思う」とも述べた。

 最後の質問は、居直り強盗に共通の疑問でしょうか。
 法律的には通報させないとか、行きがけの駄賃とかで強姦していくのだという想定です。

判例コンメンタール3巻P252
1 保護法益
強盗犯人が強盗の横会に抵抗を抑圧された状態における婦女を強姦する為が少なからず見受けられるところであるが、その行為は婦女の性的白山侵害するとともに、被害者の羞恥心を利用して捜査様関への届け出を妨害するという側面がある。本条は、かかる行為の重大な悪質性に着目し、強盗と強姦罪の結合犯として独立の加重類型としたものである。したがって、本条の主たる保護法益は、性的自由である。