児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

弁護人が控訴趣意書出さず、裁判打ち切り

 東京高裁の死刑事件でもこういうケースがありました。
 裁判を受けたいから控訴したのに、これで終わっちゃうことになります。
 刑事事件では趣意書の締め切りは厳しいので、「出さない」という戦術は採らない方がいいと考えています。
 奥村は、書けたところからとりあえず出しておいて、後で補充したり修正したりすることにしています。記録がややこしくなる程度の苦情は来ますが、その程度で済みます。

http://www.asahi.com/national/update/0422/NGY200904210010.html
関係者によると、弁護人=愛知県弁護士会所属=は控訴後の昨年12月に選任され、控訴趣意書の締め切りを、当初の1月7日から延長するよう申請したという。高裁は締め切りを3月23日に延長したが、弁護人は当日になって再度、延長を申請。これを受け、高裁は同30日まで再延長した。しかし、弁護人は同24日、3度目の延長を申請。高裁が不許可の決定を出すと、同26日付で弁護人を辞任したという。
 高裁は3月31日付で控訴棄却決定を出した。弁護人は4月になって再度、選任され、控訴棄却決定に対する異議を申し立てたという。
 弁護人は、締め切りの延長を申請した経緯について「ノーコメント」としている。