児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

ハッカーが暴いた小児性愛者に有罪判決

 日本は今のところ単純所持罪がないので、今のところ心配ない。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070227-00000061-zdn_ep-sci
 児童ポルノを所持していたことをハッカーに暴露された元判事が、禁固刑を言い渡された。英セキュリティ企業Sophosが2月26日に伝えた。
 27カ月の禁固刑を言い渡されたのは、カリフォルニアの元上級判事ロナルド・C・クライン被告(66)。被告のマシンがトロイの木馬に感染したことが、当局の関心を引くきっかけになった。このトロイの木馬は、カナダ人ハッカー、ブラッド・ウィルマン氏が1999年に児童ポルノを装ってばらまいたもの。同氏はトロイの木馬を利用して、児童ポルノを利用していると思われる感染者のPCに侵入し、証拠を集めた。
 「このたびの有罪判決は、トロイの木馬を利用した証拠収集が許容できるかどうかという6年にわたる法的論争を終わらせた」とSophosの上級技術コンサルタント、グラハム・クルーリー氏は言う。
 「被告が刑を受けることに対して涙を流す人はほとんどいないだろうが、この公判は違法なハッキングとマルウェアの配布を正当化できるかという興味深い問題を提起している。この件が、ほかのハッカーが不正コードをコンピュータに感染させることへのゴーサインと見なされると懸念する向きもいるかもしれない」(同氏)
 Sophosによれば、マルウェア児童ポルノ利用者の逮捕に一役買ったことはほかにもあり、2005年にはSoberワームから送られたメールを当局からの警告と思ったドイツの男性が、警察に自首したという。