児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

[性犯罪]かすがい理論 刑事法演習第2版

刑事法演習 第2版

刑事法演習 第2版

  12 一家3人殺害事件
は住居侵入殺人を例にしたかすがい現象の話題です。
 実体法と訴訟法にまたがる論点です。
 東京高裁H17.12.26(児童淫行罪+3項製造罪(姿態とらせて製造))も紹介されています。併合罪だとすれば、関係ない判例になります。

http://www.yuhikaku.co.jp/bookhtml/comesoon/00007.html
書名 刑事法演習 第2版
キャッチフレーズ 刑事法がわかる!
著訳編者 平川宗信,後藤昭/編著
著者紹介 中京大学教授,一橋大学教授
発売予定 3月上旬
判型、頁数 A5判並製カバー付,348
定価 2800 円(税込 2940 円)
ISBNコード 978-4-641-04252-0
備考  
解説
刑法の論点がときに刑事訴訟手続の中で初めてその意味を明らかにするように,刑法と刑訴法は相互に関連・交錯する。両者の論点が複合的・連続的に現れる設例とそれを多角的に検討するための設問で刑事法全体の理解を深められる1冊。法改正と新判例を織り込んだ。
目次
1 賽銭泥棒ぼや事件
2 山道轢過死体事件
3 出版社乱入事件
4 性転換手術事件
5 蒸し返し喧嘩事件
6 悪口放送妄想事件
7 銃撃巻き添え死事件
8 少年交通事故死事件
9 飲酒運転死亡事故事件
10 暴力団幹部殺害事件
11 おとり捜査事件
12 一家3人殺害事件
13 薬害による胎児性傷害事件
14 デパート捨て子事件
15 社長セクハラ事件
16 教団指導者不倫報道事件
17 ゴルフ場自動車乗り回し事件
18 柿右衛門転売事件
19 泥棒忘れ物事件
20 深夜の公園撲殺事件
21 債権取立て事件
22 7年後の自動車損壊事件
23 テレホンカード度数改ざん事件
24 サイバーポルノ事件
25 誤認逮捕への抵抗事件
26 身代わりひき逃げ犯人事件
27 虚偽の参考人調書事件
28 警察官会話盗聴事件
29 商品券お歳暮事件

白取祐司「12 一家3人殺人事件」刑事法演習(第2版)
これを推し進めていくと,一事不再理効は大きく制約されることになる。この最高裁判決の後,束京高判平成17..12.26判時1918号122頁は,同じ児童に対する数回の児童ポルノ製造罪と児童淫行罪(ポルノ製造の際の淫行)が「かすがい」の結果一罪になるという被告人の主張を斥け,「検察官がかすがいに当たる児童淫行罪をあえて訴因に掲げないで.当該児童ポルノ製造罪を地方裁判所に,別件淫行罪を家庭裁判所に起訴する合理的な理由があれば,そのような措置も是認できる」とした。この事案は,訴因の比較からもー罪であることが明らかな事案であり,先の最高裁の判旨からも問題の残るものといえる。