弁護士はあまり信じていません。
被疑者と警察のやりとりでよくあるのが
被疑者「18歳未満だとは知りませんでした。」
警察「『相手は16歳だと告げた』というとるぞ!」
被疑者「信じてください。ほんとに18歳未満だとは知りませんでした。!」
警察「子どもが嘘ついとるいうんか!そんなこと言うてると実刑になるぞ!」
というやりとり。
児童ポルノ・児童買春の被疑者はいい人が多いので、身柄事件の場合は、これで折れて認めてしまう。
この部分は調書化されてないので、後日問題にしようとしても、言った言わないの水掛け論。稀に在宅事件で取調を録音してくる人もいる。
他方、「自白事件」として弁護人に選任されて被害弁償とかを依頼されると、原則として保護者相手だが、時には被害児童と直接連絡を取ることがある。
「自白事件」ということで緊張感が抜けているところで時々あるのが、
弁護人「ところで出会い系では『18歳』と登録したけど、『最初に16歳って言った』んだよね。」
被害児童「いってませんよ。」
弁護人「でも警察ではそうなってるって・・・」
被害児童「警察でも何度も言ったんですけど、年齢は言ってません」
弁護人「調書はとったの?」
被害児童「はい。警察と検察庁で。」
弁護人「間違いないんだ?」
被害児童「間違いないですよー」
弁護人「了解。了解。」
という会話。録音あり。
被疑者は騙されたんですよね。
その後、この被疑者がどうなったかというと、いまのところ、どれも起訴されていませんね。