自首のつもりで出頭しても、向こうは知っていたりして自首にならないこともあります。
出頭して、自首調書を取ってもらえば、まあ、法律上の自首扱い。数ページの簡単なものです。
取調を受けたとか立ち会った人ならわかると思いますが、調書採るのって、警察にストーリーを把握してもらってからだから、手間かかるんですよ。
そこで誘導されちゃったりして、虚偽自白とはいわないまでもニュアンスの違う調書となることがよくあります。
捜査書類全集2P39より
自首調書 (様式第7号)
様式第 7号 (刑訴第245条,第241条)
自首調書
本籍 徳島県板野郡〇〇番地
住居.徳島県徳島市・・・丁目0番〇号 電話
職業印刷工 (電話
氏名KJ
昭利〇〇年 10月 25日生 (32歳)
上記の者は,平成〇年 9月 14日午後 7時20分徳島県×警察署において,本職に対し,殺人被疑事件につき,次のとおり供述して自首した。
1 私は,今から 1時間くらい前に.自宅で女房を刺し殺してしまいました.。女房に無断でサラ金から借金していたことが分かって文句をいわれたので,ついかつとなって包丁で胸を刺してしまったので。死んだ姿を見て怖くなり自首してきました。.どんな処罰でも受けますのでよろしくお願いします。
弁護人が被疑者の言いたいことを聞き取って持参させることもありますが、被疑者のキーボードと化して打ち込んでいても、つじつまが合わないことがあります。
被疑者が刑事につっこまれると気の毒なので、弁護人が執拗に尋ねて、問答形式で再現することがあります