児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

教員による強制わいせつ罪(176条後段)・製造で求刑3年6月(熊本地裁H30.10.26)

 量刑相場としては、4回あるとほぼ実刑になります。

6/24 盗撮逮捕
7/17 強制わいせつ罪(176条後段)逮捕
9/22 第1回 姿態をとらせて製造罪も起訴
10/12 第2回 論告弁論
10/26 判決
という経緯なので、実刑求刑なのに全く争っていないようです。

 
 製造罪は包括一罪、強制わいせつ罪(176条後段)は併合罪だから、製造罪と強制わいせつ罪が観念的競合になると、かすがい現象で科刑上一罪になってしまう事案です。処断刑期が変わってくるので、議論尽くして欲しいところです。



元小学校教諭に3年6月求刑=熊本
2018.10.13 読売新聞
 強制わいせつ罪などに問われた元教諭被告の論告求刑公判が12日、熊本地裁(鈴木悠裁判官)であった。検察側は懲役3年6月を求刑し、結審した。判決は26日。
 起訴状では、被告は2015年10月~16年3月頃の計4回、自らの体を女児に触らせるなどのわいせつ行為をした、などとしている。
 検察は論告で「教師という立場にありながら、自らの性的欲求を満たすための卑劣な犯行」と指摘。弁護側は「懲戒免職となり、社会的制裁を受けた。本人も深く反省している」として執行猶予付きの判決を求めた。

女児にわいせつ、起訴内容認める 元小学校教諭 初公判 /熊本県
2018.09.22 朝日新聞
 勤務する水俣市の小学校に通う女子児童にわいせつな行為をし、その様子を動画撮影したとして、強制わいせつと、児童買春・児童ポルノ禁止法違反(製造)の罪に問われた元小学校教諭、被告=、7月2日付で懲戒免職=の初公判が21日、熊本地裁(鈴木悠裁判官)であった。被告は「間違いありません」と起訴内容を認めた。
 検察側の冒頭陳述によると、被告は15年10月ごろから16年3月ごろの間に4回にわたり、露出した自身の性器を女子児童に触らせるなどのわいせつな行為をし、所有するデジタルカメラで動画を撮影して保存していたという。児童には「内緒にしておいて」と言っていたと明らかにした。
 被告は被告人質問で、犯行の動機について「誰かに触ってもらいたいという欲求があった」とし、「自己中心的な考えでお子さんや親御さんの思いを無視し、人間として未熟な行為をした」と述べた。

女児にわいせつ容疑で教諭逮捕 水俣署=熊本・続報注意
2018.07.18 読売
 水俣署は17日、小教諭容疑者を強制わいせつ容疑で逮捕した。
 発表では、2015年4月頃、県南の建物内で、自分の体を女児に触らせるなどのわいせつ行為をした疑い。「弁護士と相談するまで話したくない」と供述しているという。
 容疑者は6月、同市内の飲食店のトイレで女性を盗撮したとして県迷惑行為等防止条例違反容疑で逮捕された。熊本地検が釈放し、在宅で捜査を続けていたところ、女児側が同署に被害を届け出たという。
 県教育委員会の手島和生・学校人事課長は「教職員による不祥事が続く中での逮捕は誠に遺憾。早急に事実を把握し、厳正に対処する」とのコメントを出した。

教諭を盗撮容疑で逮捕=熊本・続報注意
2018.06.25 読売
 水俣署は24日、小学校教諭容疑者を県迷惑行為等防止条例違反(盗撮)容疑で逮捕した。
 発表では、23日午後9時半頃、同市内の飲食店にあるトイレの個室で、隣の個室に間仕切り下の隙間からスマートフォンを差し入れ、女性を動画で盗撮した疑い。容疑者は容疑を認めているという。トイレは男女共用で、個室が並んで二つあり、女性がスマホに気付いて、店側を通じて署に通報した。容疑者のスマホには別の女性の動画も残っているという。