児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

短大准教授がsextingで逮捕された事例

 代金授受がある場合に、児童は提供目的製造罪と提供罪になるのに、児童(15)が道具になっているのかどうかを考えて欲しいですね。

判例
http://d.hatena.ne.jp/okumuraosaka/20120707#1341650686


参考文献
ネット上の児童ポルノに関する擬律の混乱(sexting・ファイル共有・リンク) 奥村 徹 2011.7.特集 ネットワーク社会における青少年保護 第35回法とコンピュータ学会研究会報告
セクスティングとチャイルド・ポルノグラフィ 紙谷 雅子2010.9.

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120710-00000183-jij-soci
青森の短大准教授を逮捕=児童ポルノ法違反容疑―山口県警
時事通信 7月10日(火)22時51分配信
 逮捕容疑は昨年12月8日から同月下旬にかけ、掲示板サイトで知り合った山口県防府市の当時15歳だった中学3年の女子生徒に数回にわたり、みだらな姿を携帯電話のカメラで撮影させた上、自分のメールアドレスに画像を送信させ、パソコンに保存していた疑い。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120710-00001361-yom-soci
 発表によると、容疑者は昨年12月8日から同月下旬頃にかけて、当時15歳だった山口県内の女子中学生に全裸の写真を携帯電話で数十枚撮影させ、自分のメールアドレスに送信させた疑い。女子中学生とはインターネットで知り合い、謝礼として金を振り込んだという。
 同短大によると、容疑者は子ども学科長で、保育士を目指す学生らに心理学などを教えていた。学生の評判は良く、学外から講演依頼も多かった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120710-00000121-mai-soci
児童ポルノ製造容疑>短大子ども学科長を逮捕
毎日新聞 7月10日(火)21時38分配信
 山口県警防府署は10日、短大准教授で子ども学科長、容疑者を児童買春・ポルノ禁止法違反(製造)容疑で逮捕し、自宅や短大の研究室を家宅捜索した。容疑者は子供のスクールカウンセラーもしており、子供を巡る事件に関係者はショックを受けている。

 容疑は、11年12月8日ごろから同月下旬ごろまでの間、数回にわたり、掲示板サイトで知り合った同県防府市の当時15歳の中学生だった少女にみだらな姿を携帯電話のカメラで撮影させ、メールで送信させて児童ポルノを製造したとしている。

 県警によると、容疑者と少女との面識はないが、金銭の授受はあったという。

 同短大によると、捜査員6〜7人が午前11時55分ごろ訪れ、辻昭子学長の立ち会いで2階の研究室を約1時間捜索し、パソコンなどを押収した。

 容疑者は06年に同短大講師、昨年4月に准教授、同学科長になった。専攻は臨床発達心理学で、04年に青森県教委委嘱のスクールカウンセラーとして小中学校でいじめや不登校など子供の相談に乗っていた。09年度からは青森市の中学校に派遣され、市教委は「周囲の信頼が厚く、親身になって相談に応じてくれると評判はよかった」と言う。今年4月からは青森市健康福祉審議会の児童福祉専門分科会の臨時委員も務め、子どもの権利条例の制定を議論していた。
 坂本明裕副学長は「事実が確認でき次第、処分を決める。在学生や関係者にご迷惑をおかけするが、誠実に対応したい」と話した。

 容疑者は学校法人幼稚園などの理事も兼務、理事長の母親は「仕事は一生懸命で真面目で、信じられない。子供と関わる仕事をしながら、こういうことになってしまい申し訳ない」と語った。