児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

一時保護所嘱託職員による保護児童へのわいせつ事件検証委員会報告書」H22.11.25

 
7/6 逮捕
7/26 起訴
7/27 再逮捕
8/16 起訴
8/31 第1回公判
9/21 第2回公判
10/26 起訴
11/9 第3回公判   
12/15 第4回公判 被告人質問 論告(求刑) 弁論
12/21 判決

 こういう時系列で、委員が3回目の公判までは傍聴したというのですが、被告人質問や判決(事実認定と量刑理由)を見る前に11/10には報告書案ができていて、11/25には報告書完成というのです。
 資料は多い方がいいと思いますが。

http://www.pref.shiga.jp/e/kodomokatei/kosodatehomepage/child-abuse/files/ichizihogosyowaisetuzikenkensyohoukoku.pdf
1.はじめに
(1) 検証委員会設置の経緯
平成22年7月5日、彦根子ども家庭相談センター一時保護所において、同センターの非常勤嘱託職員が保護中の子どもにわいせつ行為を行い、翌7月6日に逮捕されるという事件が発生した。この事件は、県の施設において、保護者の養育困難や児童虐待等により保護すべき子どもの心身に危害を加えられた事件であり、その行為を防げなかったことは重大な問題である。このため、県は、外部委員による「一時保護所嘱託職員による保護児童へのわいせつ事件検証委員会」(以下「委員会」という。)を設置した。
なお、この事件の職員の行為は、県が児童福祉法第33条第1項に基づき一時保護した子ども(被措置児童)に対する性的虐待であり、同法第33条の10に規定される被措置児童虐待にあたることから、被措置児童虐待事例を検証するため設置している「滋賀県社会福祉審議会児童福祉専門分科会児童虐待事例検証部会」が委員会を兼ねることとした。
(2) 検証の目的と方法
彦根子ども家庭相談センターの一時保護業務等について、意見聴取などを行い、問題点や課題の把握と分析を行い、再発防止に向けた今後の一時保護業務等について検証する。なお、検証委員会は、特定の個人の責任を追及するものではない。
(3) 検証の経過
第1回委員会は、検証方法を審議し、彦根子ども家庭相談センターから事件の概要報告を受けた。第2回委員会では、事件の発生にかかる問題点や課題の整理を行った。第3回委員会は、問題点や課題を踏まえた改善方策を検討し、第4回委員会で報告書の作成を行った。

3.事件の概要
この事件は、彦根子ども家庭相談センター一時保護所において、同センターの非常勤嘱託職員が、勤務中に、保護している子ども3人にわいせつ行為を行ったもの
であり、その概要は次のとおりである。(年齢は事件当時)
○加害職員
・職名非常勤嘱託職員(一時保護所宿直担当児童指導員)
・性別等男性(57歳)
・採用日等平成22年5月1日(雇用期間:1年)
・勤務日数月16日
・勤務時間17:00〜8:20(21:30〜7:00宿直)
(1) 第1の事件
ア.発生日時平成22年7月5日(月)午後9時頃
イ.被害児童男子(13歳)
ウ.保護期間7月4日(日)から7月6日(火)まで
エ.被害内容居室内において就寝中の被害児童に対し、わいせつ行為を行った。

オ.発覚経緯7月5日(月)午後9時25分頃、被害児童が事務室にいた正規職員に被害を訴えた。
カ.その他7月6日(火)彦根警察署が加害者を強制わいせつ容疑で逮捕
7月26日(月)大津検察庁彦根支部が起訴
(2) 第2の事件
ア.発生日時平成22年6月19日(土)午前2時16分頃
午前3時24分頃
午前4時16分頃
平成22年6月21日(月)午後11時10分頃
平成22年6月22日(火)午前1時32分頃
午前4時18分頃
イ.被害児童男子(5歳)
ウ.保護期間6月18日(金)から6月24日(木)まで
エ.被害内容居室内において就寝中の被害児童に対し、わいせつ行為を行った。
オ.発覚経緯被害児童が保護者に被害を訴え、7月21日(水)に、保護者が彦根警察署に被害届を提出した。
カ.その他7月27日(火)彦根警察署が加害者を強制わいせつ容疑で再逮捕
8月16日(月)大津検察庁彦根支部が起訴
(3) 第3の事件
ア.発生日時平成22年6月27日(日)午前0時37分頃
イ.被害児童男子(10歳)
ウ.保護期間6月15日(火)から8月5日(木)まで
エ.被害内容居室内において就寝中の被害児童に対し、わいせつ行為を行った。
オ.発覚経緯彦根警察署の余罪捜査により被害が明らかになった。
カ.その他10月4日(月)彦根警察署が加害者を強制わいせつ容疑で追送致
10月26日(火)大津検察庁彦根支部が起訴



第1回
平成22年 7月12日
・第1の事件の概要報告
・委員会の運営について
第2回
平成22年 9月 2日
・第2の事件、第1回公判の概要報告
・課題の整理について
・検証報告骨子(案)について
第3回
平成22年10月25日
・第3の事件、第2回公判の概要報告
・課題と改善方策(案)について
第4回
平成22年11月10日
・第3回公判の概要報告
・報告書(案)について