児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

h19児童買春法違反事件裁判結果調(法務省)

他罪と3項製造罪(姿態とらせて製造)との罪数関係というのがわかります。

h19児童買春法違反事件裁判結果調(法務省
7条3項
実刑38(6)
執行猶予16(4)
注1 なお.調査対象のうち.本法各違反態様と他罪とが観念的競合関係にあると認定されたものについては( )に内数として計上すること。

 というのだから、観念的競合は10件あった。
 なお、重い方の刑期は

5年以上10年未満 1(1)
3年以上5年未満  1(1)

となっていて、観念的競合の恩恵を受けています。


遡って数字を拾うと、

H17
実刑8(2)
執行猶予1(0)

H18
実刑23(2)
執行猶予15(3)

H19
実刑38(6)
執行猶予16(4)

となっています。
 これって、公文書なので、勝手に改変すると公文書偽造・変造罪になるし、作成権者が嘘だと知って作ると虚偽公文書作成罪になるほどの信用性があります。
 去年、括弧内の事件を特定しようとしたら、法務省公安課から「間違いです。ゼロ件です」と言われました。
 今年もきいてみます。奥村弁護士事件として数件確定していますから、「間違いです。ゼロ件です」だと嘘になります。

追記
 法務省は公開後H18はゼロ件だと連絡してきましたが、確定記録にはH18に観念的競合の事案があります。観念的競合で起訴して判決もらっておいて隠そうとしてるんですか?

H19.7.27法務省回答
「児童買春法違反事件裁判結果調H18の7条3項の欄で括弧付きで表示されている事件(合計5件)」については,計上誤りであり,正しくは0件である。

(2)観念的競合説
青少年条例違反罪−製造罪
ア 横浜地裁H17
②児童淫行罪−製造罪も観念的競合
ア 横浜家裁横須賀支部H17
イ 東京高裁H17.
ウ 長野家裁H18
エ 札幌高裁H19
オ 奈良家裁H16
カ 名古屋家裁岡崎支部H18.
キ 東京家裁H16.
ク 札幌家裁小樽支部H18
ケ 横浜家裁H16
コ 名古屋家裁H19.
東京家裁H18.
東京家裁H18.
東京家裁H17.
③児童買春罪−製造罪も観念的競合
ア 富山地裁高岡支部H19
イ 函館地裁H19
ウ 札幌高裁H19
エ 長野地裁H17.
④強制わいせつ罪と3項製造罪を観念的競合とする裁判例
ア 長野地裁H19
イ 札幌地裁H19(控訴棄却札幌高裁H20.)
ウ 東京地裁H18.