一太郎ファイルが壊れてバックアップからやり直したりしましたが、ここまできました。
あとは最決H21の分析と反論で終わり。最高裁判例に延々と反論する弁護人。
第1 はじめに 6
第2 問題の所在 6
(1)事例 6
(2)平成20年法律第71号による改正前の少年法 7
(3)観念的競合説・併合罪説の帰結 8
? 一罪一逮捕一勾留の原則 8
? 訴因変更の可否 8
? 処断刑期 8
? 併合審理の利益 8
? 仮釈放要件の不平等 9
(4)罪数処理を誤った場合の結果 9
?併合罪として地裁・家裁に分けて起訴したが、後に科刑上一罪と判明した場合 9
?観念的競合として家裁に起訴したが、後に併合罪と判明した場合 10
第3 裁判例 10
1 裸体撮影行為の刑法的評価(裁判例)〜児童ポルノ製造罪を立件しない場合(製造罪施行前又は施行後であっても製造罪が立件されていない場合) 10
(1)撮影を児童淫行罪の実行行為とするもの 10
ア大津家裁H19.6.1*13 10
イ高松家裁H16.3.17*14 10
(2)撮影を強制わいせつ罪の実行行為とするもの(児童には限らない) 10
ア最高裁s45.1.29*15(但し、性的傾向を欠くので強要罪。) 10
イ静岡地裁浜松支部H11.12.1*16 10
ウ奈良地裁H18.9.26*17 10
エ佐賀地裁H18.3.14*18 10
オ神戸地裁H17.11.25*19 10
カ横浜地裁H16.9.14*20 10
キ神戸地裁尼崎H17.10.28 10
ク山形地裁H16.10.18 10
ケ秋田地裁横手H15.9.5 10
コ那覇地裁H17.11.17 10
サ大津地裁H16.2.10 10
シ大津地裁H18.12.13 11
ス奈良地裁H13.9.12 11
セ広島地裁H18.2.17 11
ソさいたま地裁H19.1.19 11
タ金沢地裁H12.2.23 11
チ松山地裁西条H18.5.11 11
ツ札幌地裁H16.10.13 11
テ福岡地裁H13.10.17 11
ト仙台地裁H18.7.7 11
ナ仙台地裁H18.9.28 11
ニ仙台地裁H13.8.3 11
ヌ長崎地裁佐世保H14.1.23 11
ネ横浜地裁H13.5.21 11
ノさいたま地裁H19.2.5 11
ハ名古屋地裁半田H17.3.28 11
ヒ松山地裁H13.3.13 11
フ神戸地裁H18.9.22 11
ヘ福岡地裁H17.3.4 11
ホ函館地裁H14.9.10 11
マ名古屋地裁H19.7.20 11
ミ東京高裁H18.10.11*21 11
ム東京地裁H9.4.14*22 11
メ東京地裁H17.11.14*23 11
モ仙台地裁H14.3.29 *24 11
(3)撮影を青少年条例違反の実行行為としたもの 11
ア千葉地裁H15.7.22*25 11
イ宇都宮地裁H14.7.24*26 11
ウ富山地裁H15.9.22*27 11
エ高岡簡裁H14.11.15*28 11
2 製造罪と他罪を観念的競合とするもの 11
(1)3項製造罪と児童淫行罪とを観念的競合とするもの 11
?横浜家裁横須賀支部H17.6.1*29 11
?東京高裁H17.12.26*30 11
?長野家裁H18.4.20*32 12
?札幌家裁小樽支部H18.10.2 12
?名古屋家裁岡崎支部H18.12.5*33 13
?札幌高裁H19.3.8*34(札幌高等裁判所刑事判決速報 通巻第167号) 13
?名古屋家裁H19.4.17*35 15
(2)目的製造罪と児童淫行罪を観念的競合とするもの 15
?千葉家裁H12.12.22*36(販売目的製造罪) 15
?横浜家裁H16.1.8*37(販売目的製造罪) 15
?奈良家裁H16.02.05*38(販売目的製造罪) 15
?東京家裁H16.10.25*39(販売目的製造罪) 15
?東京家裁H18.3.8*40(販売目的製造罪) 15
?東京家裁H18.3.27*41(販売目的製造罪) 15
?東京地裁H21.3.26*42 15
?東京地裁H21.8.17*43 15
(3)3項製造罪と児童買春罪を観念的競合とするもの 15
?函館地裁H19.3.26*44 15
児童買春罪と3項製造罪を観念的競合とする。 15
?札幌高裁H19.9.4→上告棄却 15
?長野地裁H17.8.31*45 16
?宇都宮地裁H20.9.24*46 16
(4)3項製造罪と青少年条例違反を観念的競合とするもの 16
?長野地裁佐久支部H19.7.6*47 16
?宇都宮地裁H20.9.17*48 16
(5)3項製造罪と強制わいせつ罪を観念的競合とするもの 16
?山口地裁H21.2.4*57 16
?那覇地裁沖縄支部H21.5.20*58 16
(6)強要罪と3項製造罪を観念的競合とするもの 16
(7)青少年条例違反と目的製造罪が観念的競合とされた裁判例 16
(8)児童買春罪−目的製造罪が観念的競合とされた裁判例 16
3 児童ポルノ製造罪と他罪とを併合罪とする裁判例 17
(1)児童淫行罪と3項製造罪を併合罪とするもの 17
?東京高裁H18.1.10*66 17
?東京地裁H21.1.28*67 17
(2)目的製造罪 17
?奈良地裁H18.1.13*69(製造罪)+奈良家裁H18.1.13*70(製造罪−児童淫行罪) 17
?大阪高裁H18.10.11*71 17
?大阪高裁H18.921*72 17
?大阪地裁H17.7.15*73(大阪家裁H17.4.28*74) 17
?東京高裁H21.7.6*75 17
(3)他の性犯罪・福祉犯と製造罪を併合罪とするもの 18
?名古屋高裁金沢支部H17.6.9*76(3項製造罪−児童買春罪) 18
?和歌山地裁H17.1.25*77(3項製造罪−児童買春罪・強制わいせつ罪) 18
?神戸地裁尼崎支部H17.7.4*78(3項製造罪−児童買春罪・強制わいせつ罪) 18
?東京高裁H20.9.18*79(3項製造罪−児童買春罪) 18
?大阪高裁H21.5.19*80(3項製造罪−児童買春罪) 18
?広島地裁H21.3.30*81(3項製造罪−強制わいせつ罪) 18
?名古屋高裁金沢支部H14.3.28*82(目的製造罪−児童買春罪) 18
?東京高裁H19.11.6*83(目的製造罪−児童買春罪) 18
?横浜地裁H17.6.7*84(3項製造罪−青少年淫行罪) 18
第4 学説 18
1 観念的競合説 18
?松宮孝明「児童淫行罪と児童ポルノ製造罪の罪数関係」法学セミナー '06.07 18
?川出敏裕「かすがいに当たる児童淫行罪を起訴せず児童ポルノ製造罪とその余の児童淫行罪を別々に起訴することの当否」ジュリスト別冊平成18年重要判例 18
?山本和昭「いわゆる『第3行為によるかすがい作用』をめぐる若干の問題点」専修ロージャーナル 3号 18
?白取祐司「12 一家3人殺人事件」有斐閣刑事法演習(第2版) 18
?辻本典央「罪数論と手続法との交錯」鈴木茂嗣先生古稀祝賀論文集 18
2 併合罪説 18
?石井徹哉「児童ポルノ製造罪と児童淫行罪の罪数関係と起訴状不記載の公訴事実に基づく犯罪事実認定の可否」刑事法ジャーナル2006年第5号P157 18
?豊田兼彦「最新判例演習室 刑法 児童淫行罪と児童ポルノ製造罪の罪数関係[最高裁平成21.10.21決定]」法学セミナ661号P131 18
第5 3項製造罪の実行行為 18
1 法文から 18
2 3項製造罪の趣旨からの考察 19
3「姿態をとらせ」とは 20
4 裁判例 21
?東京高裁H17.12.26 21
?札幌高裁H19.3.8 21
?札幌高裁H19.9.4(一審函館地裁H19.3.26) 22
?大阪高裁H21.12.3*95 23
第6 観念的競合とは何か?〜刑法54条1項の「一個の行為」の意味 23
第7 構成要件的行為の重なり合い 24
1 行為の個数の判断において判断対象とする行為とは○月×日に被告人が淫行しながら撮影したという具体的な行為である。 24
2 本件の児童淫行罪の実行行為は「性交又は性交類似行為」である。 25
3 本件3項製造罪の実行行為 27
4 重なり合い 27
(1)時系列 27
(2)行為の重なり合い 28
? 製造罪の構成要件における「姿態」の要件を分析しても、性交等を撮影することは性交等とは一個の行為である。 29
?児童淫行罪の実行行為である性交等が3項製造罪の「姿態をとらせ」に該当すること 29
?撮影行為は児童に対する性的虐待行為を記録する行為にとどまらず、それ自体が児童に対する性的虐待であること 30
※撮影を児童淫行罪の実行行為とするもの 31
大津家裁H19.6.1 31
高松家裁H16.3.17 31
第8 社会的事象の一個性 32