児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

損賠訴訟:宗教法人中傷、管理者に220万円賠償命令−−(神戸地裁姫路支部H19.3.16)

 プロバイダ責任制限法を使いませんでした。
 管理者は刑事事件なら判例上正犯(掲示板設置行為=正犯)ですけど、民事では幇助的(削除しなかった)です。

 インターネット掲示板「  」の書き込みで名誉を傷つけられたなどとして、兵庫県姫路市宗教法人とその代表役員ら2人が、掲示板の管理人(東京都新宿区)に損害賠償などを求めた訴訟で、神戸地裁姫路支部は16日、計220万円の支払いと名誉棄損にあたる書き込みの削除を命じた。田中澄夫裁判長は「管理人には、名誉を棄損する違法な書き込みを削除する義務がある」と指摘した。
 判決によると、昨年2月〜今年1月にスレッドが開設され、法人や代表役員らを中傷する内容が書き込まれた。しかし、管理人は書き込みの存在を知りながら削除せずに放置した。一方、法人らの「スレッドの開設自体が不法行為を構成する」との主張について、田中裁判長は「開設自体が違法性を帯びるとまでは認められない」と退けた。