児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

2009-03-09から1日間の記事一覧

撮影後の記録蔵置行為は3項製造罪の実行行為であるとともに強制わいせつ罪の実行行為でもある。(仙台高裁H21.3.3)

時々、東京や大阪では「記録蔵置行為は3項製造罪の実行行為ではあっても、強制わいせつ罪・児童買春罪・児童淫行罪のそれではない」って言われるので、仙台でも判断を求めてみました。 仙台高裁H21.3.3 原判決は,各被害児童の陰部をカメラ機能付き携帯電話…

医学用に撮影された児童の裸体写真は、切り取られても児童ポルノではない。(仙台高裁H21.3.3)

ほかの裁判所でもそう言ってくれるとは思えませんが、図書館の医学書(小児科)のコピーはokにしましょうよ。 仙台高裁H21.3.3 児童ポルノの定義規定である児童ポルノ法2条3項において,同項3号が「衣服の全部又は一部を着けない児童の姿態であって性欲を興…

児童淫行罪で懲役3年4月(東京家裁H21.3.9)

先行する地裁事件との関係について、訴因設定ばかりでなく罪数処理についても検察官の専権に属するとか言ってました。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090309-00000563-san-soci 被告(52)の判決公判が9日、東京家裁で開かれた。内田暁裁判官は「…

年齢不知の主張が容れられなかった事例(東京地裁H19)

地裁でこの主張が通ったことはいまだかつてありません。 19歳と自称していたとしても 2時間も一緒にいたのだから 化粧してても15歳は15歳に見えるじゃろう ということで、確定的故意を認定しています。

4項提供罪(不特定多数)で懲役刑に併科された罰金刑について、換刑処分である労役場留置の言い渡しを欠いたとして、法令適用の誤りの理由で一審判決(東京地裁)が破棄された事例(東京高裁H19)

検察官控訴ですが、ついでに罰金50万は安すぎるという量刑不当の主張もあって、80万円に変更されています。 不法利益の少なくても30%から、不法利益よりもちょい上くらいまでが、検察官が納得する併科罰金額だそうです。 懲役刑には執行猶予がつくこ…