児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者性交・不同意性交・不同意わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録・性的姿態撮影罪弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

自撮り規制の前提とされた自撮り事例

 重大性犯罪になるというのを強調したいようです。
 自撮りの製造罪って、「おっぱい見せて」「はいよ」という感じで執拗に頼まなくても送ってしまうのがほとんどなのに、それは規制しないようです。
 児童に禁止規範を向けないと止まないでしょう。

自画撮り被害の主な事例
http://www.seisyounen-chian.metro.tokyo.jp/seisyounen/singi/seisyokyo/31ki-menu/senmon5/sankou6.pdf

1.執拗に画像送信を働きかけられた事例
A(中学生・女子)は、男性Bと無料通話アプリで交友していたが、ある日、Aは裸の写真を送るようBから催促されるメッセージを受信した。
Aは、相手にせず「いやだ」と断っていたが、Bからしつこく催促のメッセージが来た。Aは断ることに疲れ、あきらめた気持ちになり、自分の上半身裸の写真を撮影し、送信してしまった。
2.同性になりすました相手から、体の悩み相談を装って画像送信を働きかけられた事例
C(高校生・女子)は、ゲームアプリで知り合った女性(実際は男性)Dに、体についての相談にのってもらったところ、Dから「相談に必要だから顔、胸、性器等の写真を撮って送ってほしい」などと言われた。
Cは、Dに言われるがまま、自分の性器等を撮影し、送信してしまった。その後、Dから実は自分が男性であることを知らされ、連絡がとれなくなってしまった。


3.威迫により画像送信を働きかけられ、エスカレートして強姦被害にまで及んだ事例
E(学校区分不明・女子)は、大学生と名乗る男性FとSNSで知り合い、無料通話アプリで連絡を取るようになった。
Eは、他愛もないことでFから怒られ、これを契機に「胸の写真を送って」、「土下座した全裸の写真を送って」等とFから申し向けられるようになった。
Eは、断るとまた怒られると思い、自分の胸の写真と、裸で土下座した写真を撮影し、Fに送信してしまった。
1か月後、EはFと会うことになり、ホテルで無理やり性交させられた。
4.金銭の支払いを約束して画像送信を働きかけられたが支払われず、エスカレートして強姦被害にまで及んだ事例
G(高校生・女子)は、インターネット上で知りあった男性Hにお金を支払う代わりに裸の写真を送ってほしいと言われた。
Gは、Hに裸の写真を送ったが、お金は支払われなかった。
さらに、「Gの裸の写真を売るぞ」「売らない代わりに会ってくれたら写真を消す」とHから言われ、どうしたらいいのか分からないままHに会ったところ、無理やり性交させられた。


5.執拗に画像送信を電話で働きかけられ、エスカレートして脅迫被害にまで及んだ事例
I(高校生・男子)は、男性Jとインターネット上で知り合い、電話番号とメールアドレスを交換し、連絡をとるようになり、Jからしつこく裸の画像を送るよう求められた。
Iは、Jがあまりにもしつこいので困ってしまい、一度だけ自分の裸の写真を送ってしまった。
すると、Jから「顔が可愛いからまた送れ」と言われ、Iは断っていたが、今朝も電話がかかってきて「裸を見せないと殺すよ」と脅迫された。