児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

児童買春・ポルノ昨年の被害者過去最多に (読売新聞)

http://www.npa.go.jp/safetylife/syonen21/syonenhikoh16.pdf

 児童ポルノの被害者は、警察が数えるのを失念しておったということでしょ。
 今回の統計から、氏名が判った者をカウントしはじめたので数が増えた。
 氏名不詳の被描写者を全部カウントすると2〜3桁違うんじゃないですか?
 こんな状況なので、数え方を変えると急に増えた・激増したようにも統計つくれます。

http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/childabuse.html?d=03yomiuri20050203it13&cat=35&typ=t
児童買春・ポルノ・虐待、昨年の被害者過去最多に (読売新聞)
児童ポルノ事件の被害者も、一昨年より16・9%も多い83人に上り、児童を性的欲望の対象にする犯罪の深刻さを裏付ける形になった。

http://d.hatena.ne.jp/okumuraosaka/20050113/1105759064
児童ポルノ都道府県別 態様別 被害者数(平成15年)
    総数 頒布 販売 陳列 所持  製造
総合計 71  1   19   8  16    27
北海道 1      1          1
東北合計9      5   1  2   1
東京  15  1   7      1    6
関東合計40     6   5  13    16
中部合計
近畿合計5     2    3
中国合計
四国合計1 1
九州合計

なお、関西のテレビ局の情報番組でこの報道を後追いする企画があったらしく、電話取材を受けたが、記者の第一声は
  児童ポルノの『被害者』って誰ですのん?
  児童買春の『被害者』って誰ですのん?
でした。
 個人的法益説で独走する奥村弁護士の神経を逆撫でするような質問。
 普通の人の認識としては、施行後5年でこの程度ですかね。
 そういう認識を改める切っ掛けを作ったという意味では、まじめに被害者統計を取り始めた警察庁を評価します。