警視庁が強気に強制わいせつ罪で逮捕していますが、わいせつ行為じゃないということで強要罪とする裁判例はたくさんあります。
高裁判決
仙台高裁H23.9.15(仙台地裁古川支部H23.5.10)
広島高裁岡山支部H22.12.15(岡山地裁H22.8.13)
大阪高裁H22.6.18(神戸地裁H21.12.10)
東京高裁H27.12.22(新潟地裁高田支部H27.8.25)
大阪高裁R2.10.27 (奈良地裁葛城支部R2.2.27)
大阪高裁r2.10.2(奈良地裁葛城支部R02.2.27)
名古屋高裁金沢支部H27.7.23(富山地裁高岡支部h27.3.3)
名古屋高裁金沢支部H27.7.23(福井地裁h27.1.8)
広島高裁h28.3.10(広島地裁H27.10.2)
控訴理由第2 理由不備~判示第1の罪となるべき事実は、それだけでは強制わいせつ罪を充たさない。 8
控訴理由第4 法令適用の誤り~立石検事の主張によれば、本件は「被害者を利用した間接正犯」になっていなければ強制わいせつ罪の正犯とはなり得ないところ、被害者は道具化していないから、間接正犯になっていないから、強制わいせつ罪は成立せず、強要罪か準強制わいせつ罪であること 38
控訴理由第6 法令適用の誤り~被害者をしてその裸体を「撮影させ」た行為はそれだけではわいせつ行為(176条)にあたらない。あるいは未遂である。(判示第1) 72
控訴理由第7 法令適用の誤り~研修876号の大竹検事見解では「遠隔であってもオンラインで生中継させるなど脅迫行為と同時に撮影させる場合のみが強制わいせつ罪となる」とされているが、本件では、脅迫行為に遅れて撮影行為がされているから、わいせつ行為にはならない(判示第1) 大竹依里子「オンラインで,児童を裸にさせ,動画撮影させた行為について,強制わいせつ罪で処理した事例」 研修876号
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強要罪とするもの
判例1 地裁H19.7.4*8
判例2 福島地裁会津若松支部h19.8.1*9
判例3 徳島地裁H20.2.13*10
判例4 徳島地裁H21.5.15*11
判例5 大阪地裁H21.7.17*12
判例6東京地裁立川支部H21.10.9*13(12歳)
判例7横浜地裁川崎支部H22.7.8*14
判例8神戸地裁H21.12.10*15(大阪高裁H22.6.18*16)
判例9広島高裁岡山支部H22.12.15*17(岡山地裁h22.8.13*18)
判例10青森地裁h22.10.29*19
判例11名古屋地裁H22.11.1*20
判例12大阪地裁堺支部H22.11.22*21
判例13仙台高裁H23.9.15*22(仙台地裁古川支部H23.5.10*23
判例14さいたま地裁H23.5.13*24
判例15仙台地裁登米支部H23.2.7*25
判例16福岡地裁H23.5.30*26
判例17東京地裁h25.8.8*27
判例18札幌地裁H23.8.10*28
判例19福井地裁敦賀支部h24.9.26*29
判例20旭川地裁h25.8.9*30
判例21山口地裁h25.12.18*31 強要未遂
判例22名古屋高裁金沢支部H27.7.23*32(福井地裁h27.1.8*33 検察官答弁書h27.7.23*34)
判例23東京高裁H27.12.22*35(新潟地裁高田支部h27.8.25*36、検察官答弁書*37)
判例24名古屋高裁金沢支部H27.7.23*38(富山地裁高岡支部H27.3.3*39 検察官答弁書h27.7.23*40)
判例25広島地裁h27.10.2*41 自慰行為させ
判例26広島高裁h28.3.10*42(広島地裁H27.10.2*43)
判例27千葉地裁h31.2.22*44
判例28大阪高裁r2.10.2*45(奈良地裁葛城支部R02.3.30*46)
判例29大阪高裁R2.10.27*47(奈良地裁葛城支部R2.2.27*48
裸画像送らせた疑い、男逮捕 芸能スカウトら1人3役装う―警視庁
2022年05月13日16時06分
芸能事務所のスカウトなど3人に成り済まし、女児に裸の写真を送らせたとして、警視庁亀有署は13日までに、強制わいせつと児童買春・ポルノ禁止法違反(製造)の疑いで、容疑者=を逮捕した。容疑を認めているという。
逮捕容疑は昨年12月から今年1月15日、インターネット交流サイト(SNS)で、当時12歳の女児に、韓国の芸能事務所のレッスン担当者を装い「スタイルを見たいから写真を送ってほしい」と求め、はだ裸の写真を送らせるなどした疑い。
強制わいせつ:裸写真送らせる わいせつの疑いで、自衛官逮捕 新発田 /新潟
2022.05.08 毎日新聞
警視庁成城署は6日、容疑者=を強制わいせつ容疑で逮捕したと発表した。
逮捕容疑は1月29日、ネット交流サービス(SNS)上で東京都内在住の20代女性に対し、「家族に危害を加える」などの脅迫メッセージを送って裸の写真や動画を撮影させ、自身のスマートフォンに送信させたとしている。
成城署によると「ストレス解消のためにやった」と容疑を認めている。女性とは面識があったが、「バレないように偽名を使った」と供述しているという。
毎日新聞社