捜査研究 第730号(2012年3月号)
2 犯行状況
① 被告人は,平成22年l月30日頃及び同年2月9日頃,被告人方において,被害児童に,衣服の一部を着けず,乳首等を露出した姿態をとらせた上,これらの姿態をビデオカメラで撮影して,ビデオテープに記録した(児童ポルノ製造)。
② 被告人は,同年2月2日頃,被告人方において,本件携帯電話の通話料金の支払いを対償として供与することを約束して,被害児童に対し,性交類似行為に及んだ(児童買春)。
3 本件発覚の経緯
被害児童は,平成21年12月末に警察官に保護されたことがあったところ,本件被害後の平成22年2月10日頃に警察官から再度事情を聴取された。
その際,被害児童が,平成21年12月末の時点で所持していなかった本件携帯電話を所持していたことから,その入手先として被告人の存在が判明し,本件が発覚した。