児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

元簡裁判事の不起訴不当=強制わいせつ致傷−神戸検審

 強制わいせつ致傷は親告罪じゃないんですが、示談すると不起訴になること多いです。
 尼崎支部に名前が張り出されていることになります。
 報道直後に最高裁が「枚方簡裁 ××」という検索を掛けたので、奥村は氏名がわかりました。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080321-00000169-jij-soci
議決書は「不起訴処分時には懲戒処分などが明らかでなく、社会的制裁を受けたとはいえない」と指摘。「人を裁く立場にある裁判官には高い倫理観と強い自制心が求められる」とした上で「検察官の判断は拙速に過ぎる」と結論づけた。 

http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200803210090.html
同審査会は「人を裁く立場にある裁判官には高い倫理観と強い自制心が求められる。処分は国民感情として納得できない」とした。神戸地検の大野宗・次席検事は「再捜査の上、適正に処理する」とのコメントを出した。

http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20080321-338444.html
議決によると、元簡裁判事は昨年10月、神戸市の風俗店で20代の店員の唇をかんでけがをさせ、無理やりわいせつな行為をした。
 神戸地検は示談成立などを理由に起訴猶予処分とした。大野宗次席検事は「議決内容を踏まえ、再捜査の上、適正に処理する」としている。
 大阪地裁は元簡裁判事を懲戒処分にせず厳重注意としていた。

枚方簡裁元判事の不起訴不当議決 風俗店わいせつ致傷/神戸検察審査会(285文字)(読売新聞) - 2008年3月22日(土)
 店員と示談が成立したことなどから同地検は昨年11月、不起訴としたが、同審査会は職権で審査を開始した。

検察審査会
第2条〔所掌する事項〕
検察審査会は、左の事項を掌る。
一 検察官の公訴を提起しない処分の当否の審査に関する事項
二 検察事務の改善に関する建議又は勧告に関する事項
検察審査会は、告訴若しくは告発をした者、請求を待つて受理すべき事件についての請求をした者又は犯罪により害を被つた者(犯罪により害を被つた者が死亡した場合においては、その配偶者、直系の親族又は兄弟姉妹)の申立てがあるときは、前項第一号の審査を行わなければならない。
検察審査会は、その過半数による議決があるときは、自ら知り得た資料に基き職権で第一項第一号の審査を行うことができる。


第40条〔議決書の作成・公表〕
検察審査会は、審査の結果議決をしたときは、理由を附した議決書を作成し、その謄本を当該検察官を指揮監督する検事正及び検察官適格審査会に送付し、その議決後七日間当該検察審査会事務局の掲示場に議決の要旨を掲示し、且つ、第三十条の規定による申立をした者があるときは、その申立にかかる事件についての議決の要旨をこれに通知しなければならない。

 児童買春の判事は罷免されたのに、強制わいせつ致傷は依願退官でいいのかと思いますね。