児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

地検が無罪求め再審手続き=女性暴行の誤認逮捕問題−富山

 再審開始決定と再審の2回裁判がありますが、被告人の負担を考えると、法廷で虚偽自白の動機なんかを聞くのは期待できません。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070209-00000154-jij-soci
富山県警が強姦(ごうかん)などの疑いで逮捕し、約2年の服役を終えた男性(39)が無実と判明した問題で、富山地検高岡支部は9日、男性の無罪を求め、富山地裁高岡支部に再審請求した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070209-00000312-yom-soci
富山・冤罪事件、地検支部が無罪判決求め再審請求
 富山県氷見市の男性(39)が2002年、同県警に婦女暴行・同未遂容疑で誤認逮捕され、実刑判決を受けて服役した冤罪(えんざい)事件で、富山地検高岡支部は9日、富山地裁高岡支部に男性の無罪判決を求める再審を請求した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070210-00000024-san-soci
富山の無実服役 地検が再審請求
 法務省刑事局によると、交通事故の身代わり事件などで有罪判決の確定後に真犯人が判明する例はあるが、検察が真犯人の判決確定前に再審請求するのは異例という。男性の無罪を早期に確定させることなどが目的とみられる。

 再審って、再審開始決定関係を除くと、刑訴法上、この規定しかない。

第451条〔再審の審判〕
裁判所は、再審開始の決定が確定した事件については、第四百四十九条の場合を除いては、その審級に従い、更に審判をしなければならない。
②左の場合には、第三百十四条第一項本文〔公判手続の停止〕及び第三百三十九条第一項第四号〔公訴棄却の決定〕の規定は、前項の審判にこれを適用しない。
一 死亡者又は回復の見込がない心神喪失者のために再審の請求がされたとき。
二 有罪の言渡を受けた者が、再審の判決がある前に、死亡し、又は心神喪失の状態に陥りその回復の見込がないとき。
③前項の場合には、被告人の出頭がなくても、審判をすることができる。但し、弁護人が出頭しなければ開廷することはできない。
④第二項の場合において、再審の請求をした者が弁護人を選任しないときは、裁判長は、職権で弁護人を附しなければならない。

 結局、起訴状朗読からやり直し。証拠調もやり直し。

 以前、身代わり犯人の再審の被告人(実は無罪)が、極めて迎合的な人で、ちゃんと打ち合わせていたのに、罪状認否で「間違いありません」と言ってしまって、関係者一同、爆笑になったことがあります。
 聞かれると、何でもYESの人もいるんですね。だから、身代わり頼まれても断れなかったわけです。