児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

Winny(PtoPファイル交換ソフト)のキャッシュによる著作権侵害の問題

サイバースペース法律相談所 第4回 古くて新しい問題「キャッシュとデータの著作権」を考える
森亮二, (英知法律事務所)
情報通信ジャーナルVOL. 22 NO. 8; PAGE. 24-25; (2004/08/01)
Winny(PtoPファイル交換ソフト)のキャッシュによる著作権侵害の問題。

森先生、結論はどっちや?

Winnyの「キャッシュ」を、複製権侵害の観点から見てみると、こちらも一時的なものではありません。また、権利者があらかじめ、Winnyによるファイル交換を想定しているとは考えられず、権利者の同意があると見ることも困難です。もっとも、ここで注意しなければならないのは、交換されるファイルは「著作物に限られない」という点です。著作物の「キャッシュ」は違法かも知れませんが、その他のファイルの「キャッシュ」は、違法ではありません。Winnyが適法な利用が可能な技術であるということは、看過されてはならないでしょう。