児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

2009-09-16から1日間の記事一覧

「本件光磁気ディスクはマッキントッシュコンピュータ用にフォーマットされており、Macは稀な機種なので一般に容易に画像を閲覧できないので『児童の姿態を視覚により認識することができる方法により描写したもの』とはいえない」ので児童ポルノにあたるとはいえない、という検討の必要性すら疑わしいような主張もされているが、もとより東京高裁は一蹴している。(南部篤「刑法175条後段の罪における『販売の目的』の意義」日本法学 第74巻4号)

まじめに主張したんですが、MAC派の裁判長に一蹴されましたね。 懐かしい話です。 こうやって、弁護人が細かい論点から重い論点まで主張しているおかげで、南部先生の業績が1個できるわけです。弁護人は捨て石みたいなものです。

角田正紀「裁判員裁判の対象事件について」鈴木茂嗣先生古稀祝賀論文集 下巻

弁護士会で借りてきたら「奥村徹会員寄贈」だった。 刑法学会で立ち読みしていたら、隣に鈴木先生がいたので、置けなかった。 少年法37条で併合できない事件が法律上存在するから、裁判員事件と併合できない事件があってもいいのだという記述がありますが、…

本人訴訟の途中からの依頼。

原告は弁護士が代理人。 被告は、自分でもできそうだからと数回の弁論終えて、手に負えないと弁護士に。 事実関係は直に把握するとして、被告の答弁を修正しないと。

出会い系で女子中高生誘う 容疑の精神科医を書類送検

ほんとに真意がないのであれば、真意がない誘引文句を処罰することは表現の自由を不当に害する者であると主張してはどうでしょう? http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090916-00000577-san-soci 同署の調べによると、精神科医は今年5月8日、自身の携帯…

年齢不知で強制わいせつ罪(176条後段)が成立しない場合13才未満へのわいせつ行為にも青少年条例(わいせつ行為)は適用される(福岡高裁H21.9.16)

控訴棄却なんですが、「執行猶予と実刑の限界事例」と認定されました。 こう書いちゃうと当たり前の結論ですが、被告人はもっと幼いと認識していたので強制わいせつ罪が成立しうる事案でした。 第3 法令適用の誤りの主張について 1原判示第1についての法…

児童買春の元中学教諭に求刑

4人で8罪で、求刑2年6月。 進行は 9/3 初公判 9/14 結審 ということで、あっさり終わらせているので、厳しい裁判官に当たると実刑というパターンでしょうか。急いでいるのは保釈されてない感じ。 罪数が多いときは、観念的競合説とか、「姿態をとらせて…