児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

父親、悩んだ末届け出 わいせつ容疑の教諭逮捕 伊勢崎

 福祉犯・性犯罪の被害児童の相談相手として他に適当な機関がないので、こじれると早晩警察に持ち込まれることになります。犯罪ですからチョイスとしては正解。
 弁護士が示談交渉している最中でも「示談したらどうなるのか?」と警察に持ち込まれることがあります。
 別に悪いことではありませんし、奥村も被害者側の代理人としては「警察に届け出るかどうかは任意」という姿勢です。弁護士からは情報を提供して決断していただく。
 犯人側からすれば、発覚した場合は「示談して穏便に」と示談にこだわるのではなく、警察も動いているかもしれないことにも留意して、民事・刑事の対応をすべきです。

父親、悩んだ末届け出 わいせつ容疑の教諭逮捕 伊勢崎 /群馬県 2007.03.02 朝日新聞社
 教え子にわいせつな行為をした疑いで1日に逮捕された小学校の臨時教諭(42)。被害者の父親は学校や県教委に相談したが、対応に納得できず、最終的には悩んだ末に警察に被害を申告した。
 女児から話を聞いた父親は1月21日、学校に相談。24日には県教委にも、校名と容疑者の名前を挙げ、「うちの娘にへんなことをする先生がいる」と訴えた。
 学校側が容疑者から事情を聴いたうえで、県教委などにした説明は、「先生が後ろから、だーれだ、と児童に目隠しをし、その際に口に指が入った」「誘拐ごっことして女児と2人でトイレに入る。体を持ち上げてドアの上から外をのぞかせて、犯人さがしをさせた」などという内容で、「遊びの一環」という容疑者の主張を伝えるものだった。
 学校は矢内容疑者を自宅待機にするなどしたが、父親は「遊びの一環」などという説明に納得できず、2月20日になって地元の警察署に届け出た。同署によると、娘のことを思い、事件を公にするかどうか悩んでいた様子だったという。
 教員逮捕を受け、地元教育委員会は「事実確認の途中でこうなってしまったのは残念」と話す。