児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者性交・不同意性交・不同意わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録・性的姿態撮影罪弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

脅迫で起訴の助教授に無罪 奈良地裁判決(奈良地裁H18.10.5)

 奈良県警は燃えてましたからね。

http://www.sankei.co.jp/news/061005/sha014.htm
被告は逮捕後いったん容疑を認める供述をしたが、その後否認していた。
 判決は「数カ月前に女児の誘拐殺人事件があったため、恐怖感を持っていた女性が被告の言葉を聞き間違えた可能性があり、自白調書にも合理的疑いが残る」と指摘した。
 被告は昨年7月1日、奈良市富雄北の県道沿いの歩道で、長男を連れて歩いていた奈良市内の女性に「誘拐するぞ」と言って脅したとして起訴されていた。

http://www.asahi.com/national/update/1005/OSK200610050033.html
「うっかり子どもに注意できない」 声かけ「脅迫」無罪

http://www.asahi.com/national/update/1005/OSK200610050026.html
判決は、まず「15メートルから18メートルの距離で被告がにやにやして近づいてきて、恐怖感を持った」などとする母親の証言について検討。
 その距離で顔の表情まで判別できたか疑わしいことや、母親が当時かぶっていた帽子を覚えていなかったことなどを挙げ、「母親の知覚の正確性、客観性に大きな疑問がある」とした。
 また、すれ違う前から恐怖心を持っていたのに言葉を正確に覚えていたとは考えにくく、「(04年11月に現場近くで発生した)小1女児誘拐殺害事件が社会に大きな影響を与えたので、先入観で聞き間違えたとの疑いが生じる」と断じた。