分析の切り口を模索しています。
最高裁が把握する公判請求事件1268件のうち、500件くらいを仮に集計しました。
実刑・保護観察の事例から罪数と被害者年齢を抽出してみましたが、
罪数が多くなると、保護観察では済まない。
以外、目新しい傾向は見出せません。
さらに、前科、常習性、行為（性交・性交類似行為・性器接触行為）、態様（被害の程度、被害感情）も項目に入れる必要があるようです。しかし、判決文で見る限り、そのような事項の判示は乏しいので、行き詰まり感。
「児童買春罪における量刑判断の実際」としてはまとまらない。
罪数・被害者年齢という項目で分類する限りでは最も軽いはずの「１７才１罪」で実刑になってたりするのを見ますと、量刑基準が定まっていないので、児童買春罪の弁護は手抜き厳禁ということです。実刑でも判決は報道されていない。
新規のケースごとに、似たような事例を捜して、いくつかの裁判例を紹介して、ある程度幅のある量刑を示して、覚悟してもらうという使い道は有効だと考えています。
買春1罪11才懲役1年6月執行猶予4年保護観察
買春1罪13才懲役6月執行猶予3年保護観察
買春1罪13才懲役1年執行猶予4年保護観察
買春1罪14才懲役1年執行猶予4年保護観察
買春1罪15才懲役6月実刑
買春1罪15才懲役10月実刑
買春1罪15才懲役1年実刑
買春1罪15才懲役9月実刑
買春1罪16才懲役8月実刑
買春1罪16才懲役1年2月実刑
買春1罪17才懲役2年実刑
買春1罪懲役6月実刑
買春1罪懲役8月実刑
買春1罪懲役1年4月実刑
買春2罪14才懲役8月実刑
買春2罪14才懲役8月実刑
買春2罪14才懲役1年実刑
買春2罪14才懲役1年実刑
買春2罪15才懲役1年実刑
買春2罪16才懲役8月実刑
買春2罪懲役1年執行猶予5年保護観察
買春3罪17才懲役2年執行猶予5年保護観察
買春3罪懲役1年2月実刑
買春4罪13才懲役1年2月実刑
買春4罪14才懲役2年6月実刑
買春4罪懲役1年執行猶予4年保護観察
買春5罪16才懲役1年4月実刑
買春懲役2年6月実刑
買春恐喝2罪懲役3年実刑
買春条例2罪17才懲役6月実刑
買春条例5罪14才懲役1年6月執行猶予5年保護観察
買春条例7罪14才懲役2年4月実刑
買春所持8罪懲役4年実刑
買春製造4罪16才懲役1年10月実刑
買春製造懲役2年実刑
買春製造脅迫3罪15才懲役2年執行猶予5年保護観察
買春製造販売4罪14才懲役1年10月実刑
買春販売3罪懲役2年実刑
