児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

少女ら被害 昨年摘発 福祉犯罪9人増の43人=静岡

 被害児童を処罰するというのは不合理ですが、処罰するとすれば、公然陳列目的で撮影すると、最近の判例だと、公然陳列罪+5項製造罪が併合罪になるので、最高7年6月になります。少年なので起訴されることはないと思いますが、重い非行事実です。

[焦点]「ネット入り口」少女ら被害 昨年摘発 福祉犯罪9人増の43人=静岡
2012.04.28 読売新聞社
 同課は「被害に遭う少女らは、フィルタリングを使っていない子が多い。保護者も機能自体を理解していないことが少なくない」と指摘する。
 しかし、「身近な危険」と感じていない中高生も多い。
 静岡市内のゲームセンターにいた藤枝市の高校1年生の女子生徒(15)は「フィルタリングをかけていない」と話す。理由は「特に必要と思わないから」と素っ気ない。別の女子高校生(15)は「はじめはフィルタリングをかけていたけど、スマートフォンに機種変更して、使いやすいように外してしまった」と話す。
 一方、静岡市の高校2年の女子生徒(16)は、携帯電話を持ってすぐ、出会い系サイトなどのメールが来るようになり、「怖くなってフィルタリングをかけた」という。
 ただ、フィルタリングだけではすべての被害は防ぎきれない。最近はフィルタリングで規制されないゲームサイトなどを入り口とした被害が目立つようになっているという。
 逆に、自分が摘発されるケースもある。ネット掲示板に売春する意思があることを書き込むなどして、11年に出会い系サイト規制法違反で県警に摘発された未成年者は30人に上った。
 ホームページに自分の裸に近い写真を載せるなどして、注目を集めようとする少女もいる。この場合、犯罪に巻き込まれる可能性が高まるほか、児童買春・児童ポルノ禁止法違反(単純製造)容疑で自身が摘発される可能性もある。非行と被害は背中合わせだ。
 県警少年課は「ネットには危険があるという意識を高めるためにも、まずはフィルタリングの利用が有効」と指摘している。