児童ポルノの見た目の年齢判定とかはタナー分類でやってます。
児童買春罪とか児童淫行罪でも、見た目が児童だと、年齢不知の主張が通らないという意味で、見た目の年齢が問題になります。
医学書院小児科学p17の日本人は「Tannerらのデータよりも約1年成熟が早い」という記載を信用すると、日本人は
乳房は12~17歳で5度(成人期)
陰毛は13歳で5度(成人期)
というのだから、
日本人 乳房5 陰毛5→→13~17歳 or それ以上
ということになって、14〜15歳になると、見かけでは、児童とは見分けがつかない。
というか「わが国では包括的なデータはほとんどない」のに、よく見かけで年齢を推定できるものだ。
医学書院小児科学p17(標準小児科学第7版には触れられていません。)
二次性徴の出現時期が正常であるかどうかを評価するには,正常児の発現時期を知る必要がある。しかしわが国では包括的なデータはほとんどない。よく引用されるのはTannerらの英国人小児の二次性徴発現年齢のデータ(図1-15) であるが,人種も年代も違うこのデータを,そのまま現代の日本人小児にあてはめるわけにはいかない。
わが国の最近の女児の初瀬年齢の平均や,思春期の身長増加速度がピークを迎える年齢の平均をTannerらのデータと比較するとTannerらのデータよりも約1年成熟が早いと考えられた。この推測をもとに二次性徴早発の定義を作成した。・・・・タナー分類
[英]Tanner staging
タナー(J. M. Tanner,20世紀,小児科,英)により1962年に発表され,広く用いられている,思春期における乳房発育および恥毛発生の発育度評価法(図) [図] 。乳房は乳頭だけの突出(1期),乳房と乳頭が明らかとなり乳輪径が拡大し(2期),さらに乳房は増大するが乳輪とはまだ段がない(3期),次いで乳房と乳輪の段差が形成され(4期),やがて乳腺実質の発育とともに再び段差が消失すると成人型(第5期)となる。恥毛は,女児では無毛(1期)から,大陰唇に沿ったわずかな発毛(2期),恥丘への発毛出現(3期),発毛は恥丘までに限られた状態(4期),発毛の量と面積がさらに拡大する成人型(5期)となる。男児では無毛(1期)から,わずかな発毛(2期),明らかな発毛(3期),大腿に及ばない状態(4期),大腿下腹部に及ぶ成人型(5期)となる。
(501012)
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