児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

ネット犯罪の「取材の壁」(1)立ちはだかる壁をいかにして突破するか

 弁護人もマスコミと犯人の間を遮る「取材の壁」です。報道が被告人に有利になることはあまりないし。
 いろんな「ネット犯罪」の事件やりましたが、刑法的に重要な事件でも取材受けることは少ないですね。理解できないからか、断られるからか、警察発表や他の弁護士の談話だけで記事は書けるからか。
 

https://www.netsecurity.ne.jp/3_7621.html
インターネットで検索すれば、ネット犯罪に関する情報を簡単に収集できる。マスコミの流す情報には文字数に限度があるが、インターネット上には、ITや法律の専門家による多くのコメントがあり、トコトン知ることができる。その結果、調べたネット犯罪については詳しくなれる。それでも、所詮、ネット上の情報だ。現場まで足を運んで取材した者が持つ情報量には足元にも及ばない。一昔前は、新聞社もITに詳しい人材を集めて記事にしていたが、今では記者だって検索サイトを活用し、電子掲示板やブログを使って情報収集している。そして、ネットの情報のみで記事にする危うさは十分に知っている。だから独自の情報網を駆使して裏づけをとって、記事にしている。それがネットでしか情報収集できない素人との違いだ。もちろん、記者だって人間だからミスもある。これまで多くのネット犯罪の取材に関わって感じた「取材の壁」について話をしたい。人間だからミスもある。そんなネット犯罪に関する「取材の壁」について話をしよう。