児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

出前授業:道警が小学校で ネットどう利用、児童自ら考えて /北海道

 強姦(177後段)が目立つんですよ。件数的には少ないけど、これは暴力的性犯罪なので目立つ。
 どうしてこうなるかというと、

  • 出会い系サイトの規制が強化されて、低年齢の児童が閉め出され、非出会い系(コミュニティサイト)に流れたこと
  • ゲームサイトは「ゲームだから」ということで小学生もアクセスしているところ、犯人側が「小中学生」と年齢を偽れるので、接点があること
  • 呼び出されて会って密室に入ってしまうと、抵抗できないこと

だと分析します。
 小学生に携帯電話持たせること自体、慎重に検討すべきです。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110708-00000136-mailo-hok
■子供たち神妙に
 「携帯電話を持っている人は?」。先月9日、札幌市中央区の市立二条小。窓外の初夏の緑がまぶしい6年1組の教室で、教壇から制服姿の札幌中央署生活安全課少年係、武田朋広巡査部長(39)が児童31人に質問すると、7人が元気良く「はーい」と手を挙げた。
 「掲示板に書き込んだことはありますか」。重ねての問いに「ツイッターに書き込んだよ」と得意げに返事をする男児もおり、黒板脇の担任の男性教諭は驚いた様子だ。武田巡査部長は、何が危険な行為なのか、児童が答えを見つけられるよう会話を進める。「女の子のふりをしておじさんが掲示板に書き込んでいるかもしれない。ネットの向こうに誰がいるか考えて」。問いかけに、子供たちは神妙な表情を浮かべた。
 ■非出会い系増加
 今年道内で、児童買春、道青少年健全育成条例違反など福祉犯罪の被害に遭った18歳未満の子供は、6月末までに154人。昨年同時期に比べ32人増えている。このうち出会い系サイトなどインターネット絡みの被害者は53人で、こちらも8人増加している。
 特に増えているのが、ゲームサイトやソーシャルネットワーキングサービス(SNS)など「非出会い系サイト」を悪用した事件。5月には、SNSを利用して知り合った当時12歳の女児をホテルに連れ込み強姦(ごうかん)した疑いで46歳の男が逮捕されている。
 道警はこうした事態を受け、09年度から中学校で出前授業をスタート。被害の低年齢化に伴い、今年度は小学校も加えた。今年は6月末までに小中学校計8校で実施している。