児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者性交・不同意性交・不同意わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録・性的姿態撮影罪弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

平成24年中の出会い系サイト等に起因する事犯の現状と対策について

 コミュニティサイトの被害児童数の年別推移をみると、児童ポルノ・児童買春、強姦、誘拐が増えてますよね。13未満が規制無くアクセスできますから。
 最近は出会い系アプリ経由の事件も多いですね。「サイト」に含むんでしょうか?

コミュニティサイトに起因する事犯の検挙事例
【強姦】
被疑者(大学生・男・18歳)は、コミュニティサイトを通じて知り合った女
子児童(15歳)に対し、姦淫したもの。
(8月・兵庫県
【強姦】
被疑者(会社員・男・27歳)は、コミュニティサイトを通じて知り合った小
学生が13歳に満たない児童であることを知りながら姦淫したもの。
(9月・三重県

http://www.npa.go.jp/cyber/statics/h24/pdf02-2.pdf
1 現状
(1) 検挙件数
○ 出会い系サイトに起因する事犯の検挙件数は848件(前年比-156件、-15.5%)。
○ コミュニティサイトに起因して児童が犯罪被害に遭った事犯の検挙件数は1,311件 (前年比-110件、-7.7%)。
(2) 被害児童数
○ 出会い系サイトに起因して犯罪被害に遭った児童は218人(前年比-64人、-22.7%)。
被害の多い罪種は、児童買春が117人(全体の53.7%)。
○ コミュニティサイトに起因して犯罪被害に遭った児童は1,076人
(前年比-9人、-0.8%)。被害の多い罪種は、青少年保護育成条例違反が596人(全体の55.4%)
(3) 被害児童の年齢
○ 出会い系サイトに起因して犯罪被害に遭った児童で15歳以下は85人(全体の39.0%)。
○ コミュニティサイトに起因して犯罪被害に遭った児童で15歳以下は550人(全体の51.1%)。
(4) 被害児童数の推移
○ 平成20年の出会い系サイト規制法の法改正以降、禁止誘引違反者の検挙や無届サイトの取締り等により、出会い系サイトに起因して犯罪被害に遭った児童数は減少傾向。
○ コミュニティサイト事業者等に対するミニメール内容確認の推進や実効性のあるゾーニングの促進等により、平成22年まで増加の一途を辿っていたコミュニティサイトに起因して犯罪被害に遭った児童数は平成23年初めて減少に転じ、平成24年も引き続き減少。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130228-00000044-jij-soci
半分以上を15歳以下が占め、低年齢の被害が多い傾向が続いている。
 同庁は、携帯電話を持つ子どもが増える一方で、交流サイトに潜む危険への薄い警戒感が背景にあると分析。「親が意識して守らないと、思わぬ被害に遭う恐れがある」と指摘している。
 SNS(会員制交流サイト)やオンラインゲーム、自己紹介サイトが原因でわいせつ行為や児童ポルノ・買春などの被害に遭った児童は12年が1076人で、前年より9人減った。2年連続の減少だが、高止まりしている。