児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

警察庁生活安全企画課課長補佐原田貢「子ども対象・暴力的性犯罪出所者に対する再犯防止措置制度の見直しの概要等」警察公論2011年5月号

 事案が紹介されていました。

事例1 前兆事案をとらえて対象者による性犯罪被害を未然に防止した事例
平成22年3月公園で,女子中学生に対する声掛け事案が発生したため.子どもに対する性犯罪等の前兆事案と従え,子ども女性安全対策班が聞き込み等の所要の捜査を実施した結果,その人相・言動から.平素より動向を把催していた現場近隣に居住している対象者を行為者として割り出した。
所轄署に任意同行を求めて事情聴取した結果,「通りかかりの女子中学生徒に『一緒にビデオを見ょう。』と言った。エッチなピデオを一緒に見て,できればキスもしたかった。」と申し立てたことから,顛末書を徴して厳重に指導・警告を実施した。

事例2 出所時の段階から対象者の過去の再犯状況や手口分析から再犯リスクを判断し, 重点的な所在確認等を行った結果, 出所後間もなく発生した強制わいせつ事件の被疑者として緊急逮捕した事例
乙県警では,平成22年5月に出所した対象者について, 出所情報を受けた段階で. ただちにその者の過去の犯行手口、 被告者の年齢,再犯までの日数などから再犯リスクが高いと判断し,本部再犯防止措置担当課と所轄警察署で体制を構築して, 所在確認を実施した結果、出所後.程なく帰住先の家を出て,アパート暮らしをしていることを突き止めて,その後.必要な調査を重ねて.新たな居住先や稼働先,使用車両を特定した。その後,その者が出所してからl か月 も経たないうちに,女児に対する強制わいせつ事件が発生したが, 目撃された被疑者の人相風体や使用車両の不完全ナンバーから,対象者の犯行と認め,稼働先に捜査員を派遣し同人を確保した上で, 取調べを経て,強制わいせつ事実で緊急逮捕した。