児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者性交・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録記録被告事件弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 hp3@okumura-tanaka-law.com)

性犯罪・福祉犯(監護者性交罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

フィルタリング推奨状況

 タバコ屋をして「有害ですよ。」と言わせるようなもので、売りたい人に有害性をPRさせるのは限界があるでしょう。

http://www.npa.go.jp/safetylife/syonen40/shounen20100217.pdf
広報資料
平成23年2月17日
警察庁

携帯電話販売店に対するフィルタリング推奨状況等実態調査の結果について

(3)改善を要する例
●専売店(北海道)
「子どもに携帯を持たせたい」と言っても年齢確認をせず、「フィルタリングは親の判断で付けてもつけなくてもどちらでもよい」、「ゲームサイトをするのであれば「フィルタリングを付けたら利用できないので、子どもに自由にやらせるか、何も出来なくするか二者択一」などと説明。調査後、「契約時、半分以上の親がフィルタリングを付けていない」と打ち明けた。

●専売店(北海道)
フィルタリングを最初から付けない事や解除について質問しても「大丈夫ですよ」などと、積極的な利用を勧誘する姿勢がなかった。

●家電量販店(北海道)
フィルタリングについて全く説明せず、EMAの存在も知らず、子どもが携帯を使う危険性については「子どもに任せるしかない、どの携帯会社もみんな変わらない」と言い切った。店員は、調査後確認したところ、派遣されたアルバイト社員であったが、「フィルタリングというものは知っているが、青少年は加入が原則であることを知らなかった」と申し立てた。

●その他代理店(北海道)
熱心に説明をするが、知識が不足しており「ゲームサイトをやるならフィルタリングを付けていれば一切できなくなるから、フィルタリングを掛けて何も出来なくするか、全くフィルタリングを掛けないかの二者択一」と説明し、ホワイト・ブラック・カスタマイズについて知らない。

●その他代理店(北海道)
キッズケータイの機種があることの説明はしたが、キッズ携帯やフィルタリングを熱心には奨めなかった。調査後、「警察だとわかっていたら真剣にやったのに」と話していた。

●専売店(岩手)
説明が表面的であり、サイトの危険性やフィルタリングの必要性よりも、料金システムに重点を置いた説明だった。

●家電量販店(岩手)
対応は丁寧で質問にも親切に回答していたが、フィルタリングの利用推奨ではなく契約に関する説明が優先され、こちらから質問しなければフィルタリングに関する説明はされなかった。

●家電量販店(秋田)
売ることを優先してフィルタリングについての説明が不十分であったほか、販売員本人もフィルタリング方式について理解不足だった。フィルタリングの保護者の義務に関しても、明確な説明ができず、「子どもからフィルタリングをかけないでほしいと頼まれた保護者がいたが、それも仕方のないことです。これは強制ではありませんからね。」などと話していた。

●その他代理店(秋田)
年齢確認がなく、小学6年の子どもに持たせたいと告げても、パンフレットを示し、「3種類あるのでよく読んでこの中から選んでください。」と言われた。「学校によっては、フィルタリングを付けないとダメというところがあるようですよ。」と話すなど、原則加入の認識が認められなかった。

●その他代理店(福島)
フィルタリングについて、「基本的には加入していただきますが、保護者の方がフィルタリングサービスを利用しない場合には、加入しない場合もあります。」、「中学生の年代ですと周りのお友達はブログ等を利用しているので、フィルタリングサービスに加入すると一切閲覧できませんから、不満に思うお子様はいらっしゃると思います。」などの説明があり、フィルタリングサービスの必要性等を十分理解していない様子がうかがえた。

●その他代理店(警視庁)
フィルタリングサービスについての説明はするが、「付けたほうがいいか」と聞くと「それは、お母さん次第です。」と特に奨められなかった。

●専売店(新潟)
「未成年者のフィルタリング設定が法律化されたことは知っているが、新潟県は契約者の任意選定なので、フィルタリングの説明はするが保護者が望まない限り積極的に薦めない。フィルタリングをかける保護者は概ね5割だ。」との説明があった。

●専売店(静岡)
こちらから言わなければ年齢確認・フィルタリングの説明等をする気配はなく、フィルタリングに加入すべきか否かについては「結局本人の保護者の責任なのでどちらでも良いです」との回答であった。

●家電量販店(岐阜)
「娘に携帯電話を買ってあげようと思うのですが」と言っても、いっこうに年齢確認をしようとせず、こちらが「中学1年の娘です」「携帯電話を持たせるとトラブルが心配」等と言っても、「はぁ、はぁ」という返事。「危険なサイトは使わせたくないのですが」と言うと、やっとフィルタリングを説明し始めたが、付けた方が良いかどうか尋ねると「つけない人もいますよ」という返事であり、積極的に奨励する様子がほとんどなかった。調査終了後、調査主旨を説明し、フィルタリングの普及に対する協力依頼をしようとしたが、「わかりましたからもういいですよ」と話を打ち切られた。

●専売店(奈良)
フィルタリングの説明は概ね良好であったが、フィルタリングへの原則加入の抜け道として「保護者が使用する携帯として契約すればフィルタリングをかけなくて済む」というような説明があった。

●家電量販店(岡山)
「お子さんがネットを利用するのなら、フィルタリングをつけると見られないサイトがある。ネットを利用するのなら、フィルタリングをつけない方がいい。」と、全く説明が不十分であった。
●専売店(愛媛)
子どもの携帯電話を買いたいと言ったにもかかわらず、子どもの年齢について店員から確認してくることもなく、こちらから「インターネットを通じて犯罪の被害に遭う事件が多いので心配だ。」と言わなければ、一切フィルタリングについての説明もなかった。フィルタリングや有害サイトの危険性について尋ねれば、それなりの説明はおおむねできていたものの、こちらから言わなければ、フィルタリングを付加せずに携帯電話を販売していたと思われる。

●専売店(愛媛)
フィルタリングに関する説明は全くなく、こちらが質問しても、「(フィルタリングは)全部で4種あります」と申し述べただけで、詳細な説明はなかった。「付けなければいけませんか?」の問いに対しても「付けなくても構いません」との回答であった。

●専売店(高知)
フィルタリングの必要性を問うと「お客様が決めることですから」と言って逃げ、積極的に奨めなかった。フィルタリングに関して、よく知らないのではないかという印象であった。

●専売店(熊本)
青少年インターネット環境整備法自体知らず、販売店、保護者に努力義務があることを全く知らなかった。第三者機関については、全く認識がなかった。

(4)その他従業員(店舗側)の言動等
○専売店(山形)
ネットが使える機種について、ほとんどの小中学生は、フィルタリングを利用する。ただ、高校生になったりすると、「友達のブログが見れない」などの理由で、子どもの要望を断りきれずにフィルタリングを解除する親がいる。当社は、保護者が来店して手続しないと基本的にフィルタリングは外せないようにしている。

○専売店(山形)
新規購入者(20歳未満)のフィルタリング加入率は約8割だが、契約後に親子でフィルタリングを解除しに来店する客も多い。

○家電量販店(山形)
新規購入者のフィルタリング加入率は約5割。
○専売店(福島)
携帯電話を新規契約するために来店する人は、小中学生であれば100%保護者同伴のため、被害防止への関心は高く、フィルタリングにも積極的だが、高校生以上は子どものみで来店する方が過半数を占める。

○専売店(福島)
年明けから4月ころまでが中高生の契約が多く、現在までは契約時には、原則加入をしている。しかし、契約した夕方から翌日には、「子どもには外すように言われた」と来店する保護者が約8割いるのが現状である。その際も再度カスタマイズの説明等をするが、「面倒くさいからはずして」「子どもに怒られるから外して」「友達がみんなやっていないって言うから」と言ってくるので困っている。保護者は子どもの言いなりである。しかし、中には、娘と一緒に契約に来た父親がフィルタリングを拒む娘に対し「オレの金で買ってやるんだ。オレの言うことを聞け」と断固として譲らなかった父親もいる。保護者の大半がそうなって欲しいと感じている。

○専売店(神奈川)
契約時にフィルタリングをかけるお客様の割合は3割くらい。契約時には、フィルタリングをかけず、その後、携帯を使いだし、有害サイトにアクセスをしてしまって料金を請求されたり、迷惑メールが来るようになってから、フィルタリングをかけるお客様が2割くらい。

○専売店(神奈川)
販売店担当者は販売歴4年の20代男性。フィルタリング加入を常に奨めており、小学生はほとんどが加入である。中学生、高校生もインターネットの危険性をよく説明して、フィルタリングに加入して貰うが、少し経つと「中学生の掲示板が見られない」などという理由から保護者と一緒にフィルタリングを解除しに来る子どもも多い。

○家電量販店(神奈川)
購入時、子どもと一緒に来店すると子どもがフィルタリングを拒否することが多い。説明し、保護者にも子どもに対して説明してもらうが、拒絶する場合はフィルタリングしないことの同意書を作成することになっている。

○専売店(新潟)
当店では契約時には、約8割のお子さんがフィルタリングに加入している。契約後にフィルタリングを解約するケースもあるが、子どもが1人で来店し、解約を希望した際には、保護者に架電し、意向を確認している。

○専売店(山梨)
中学生の場合、子どもがブログしたくてフィルタリングを望まず、親が子どものいいなりになる。親がそれほど危険性を感じていないをことを感じている。一旦つけたフィルタリングを解除する場合も結構ある。キッズ携帯は小学生低学年のみ。それ以上は欲しがらない。

○専売店(長野)
フィルタリングに加入するのは中学生まではほぼ100パーセントに近く、高校生は半分位の割合である。


○専売店(静岡)
実際の販売については、契約時のフィルタリングは原則加入しているが、高校生については、契約1〜2ヶ月でフィルタリング解除を申し出る。保護者に対して危険性の説明をするものの子どもの言い分のまま「解除同意書」へサインする。解除率は体感で80%。

○専売店(富山)
使用者が未成年の場合、原則フィルタリングを勧めているが、その後、家庭内で、子どもが見たいサイトが見れないことから、親に要求し(親子喧嘩に発展することもある)、改めてフィルタリングの解除を申し入れに来る場合が多い。フィルタリングの継続を勧めるものの、保護者からの申し入れを受けている。

○専売店(富山)
小・中学生のうち8〜9割がフィルタリングを利用し、その6割がホワイトリスト方式であり、フィルタリングを拒否した保護者に対しては、その理由を書いてもらっている。

○専売店(福井)
一旦、フィルタリングに加入したものの、子どもに押し切られ、親がしぶしぶ同意書に署名することがある。アドバイスをするが、親からの同意書が出されれば、受け取る。

○その他代理店(兵庫)
最近の保護者の無関心さに驚かされることが多いが、フィルタリングはあとからでも解除できるのでとにかくまず最初はフィルタリングをかけてもらうよう説得している。条例でフィルタリング等について保護者や業者の義務が課せられたので、説得しやすく助かっている。

○専売店(島根)
最近学校によっては、フィルタリングを付けていない携帯電話を持込む事を禁止している所もある。当社では、フィルタリングを付けた際、その証明書を発行しているのだが、購入後に証明書を欲しいと言われても発行する事が出来ないので、その事を説明すると、ほとんどの購入者が購入時にフィルタリングをつける。

○その他代理店(山口)
携帯電話事業者の指示により、フィルタリングの拒否、解除の申し出、フィルタリングの程度を緩やかなものに変更する場合には、保護者から同意書を徴収することとなった。携帯電話事業者の指示により、中学生もホワイトリスト方式を推奨している。

○専売店(佐賀)
モバゲー・グリー等の使用関係で、フィルタリングを拒む子供が多く、保護者使用という形で購入するケースが多く、十分なフィルタリング効果が認められない。

○家電量販店(佐賀)
第1子に対するフィルタリングは多いが、第2子以降のフィルタリングは低調。
○専売店(佐賀)
購入者の約5割が保護者とともに訪れ、フィルタリングを外したい旨申し出る。必要性を説いても約3割がフィルタリングを外す。

○専売店(長崎)
新規契約の際には、保護者もフィルタリングの必要性を認めてほぼ100%に近い確率で加入しているが、その後に子どもから不便性を訴えられて再度保護者が来店しフィルタリングを解約するケースが増えている。