児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

脅迫して人をしてわいせつな画像を撮影送信させる行為は強要罪か?

 刑法各論の教科書には強制わいせつ罪が成立するので強要罪は成立しないと書いてあります。
 強制わいせつ罪の親告罪を潜脱するための便法のように強要罪での立件が目立ちますが、被害者が性犯罪被害を自覚させない点、実質は強制わいせつ罪なのに告訴無しで法廷で性犯罪被害が明らかにされる点、犯人も強制わいせつ罪と自覚しないまま強制わいせつに近い量刑を受ける点で問題が多いと思います。

2010.09.06 中日新聞
 【滋賀県】大津署は5日、強要の疑いで、容疑者を逮捕した。
 逮捕容疑では、2日午後7時ごろ、知人で大津市の専門学校生の女性(19)に、携帯電話でわいせつな画像を送るように要求して脅し、女性の画像11枚をメールで送信させたとされる。女性が署に相談していた。