児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

検察官控訴された場合

 若い弁護士から
   刑事事件の控訴は棄却されるから、
   検察官控訴事件でも
   弁護人は何もしなくて公訴棄却でいいですよね?
なんて、ちょっと信じられないことを聞かれて統計を調べました。

http://www.courts.go.jp/sihotokei/nenpo/pdf/B18DKEI61.pdf
控訴事件の破棄人員―控訴理由別―高等裁判所管内全高等裁判所
検察官控訴で破棄された事件179件 うち量刑不当113件

http://www.courts.go.jp/sihotokei/nenpo/pdf/B18DKEI59.pdf
第59 表控訴事件の控訴棄却人員―控訴理由別―高等裁判所管内全高等裁判所
検察官控訴で棄却された事件 59件 うち量刑不当46件

ということは、量刑不当の検察官控訴159件で、棄却46件なんだから、28.9&ですかね。
 重く変更される可能性が、71.1%ですか。
 検察官控訴された以上は、覚悟を決めて、情状を積み増しする以外にも、原判決の問題点は全部指摘すべきでしょうね。