児童ポルノ罪ばかりみていると一見、悪質な事例に思えるのですが、実は、流通しているすべての児童ポルノについて、製造現場では、多かれ少なかれこういうことになっています。せいぜい思慮浅薄に乗した承諾しかない。
強姦・強制わいせつの量刑となって、児童ポルノ罪は埋没して、きつい量刑になりますが、製造罪が起訴されていれば、
- 被害者複数でも製造罪は包括一罪という裁判例
- 強姦・強制わいせつと製造罪は観念的競合という主張
を組み合わせて、罪数を減らす主張をしてみてはどうでしょうか?
郵便局員自衛官ら「女児愛好団」7人逮捕
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060812i401.htm?from=main4
まあ、控訴しても、量刑不当だけじゃ、寂しいじゃないですか。すぐ棄却されるし。児童ポルノ罪を絡めると、いろいろ主張可能ですし、じっくり審理してもらえます。
追記
新作を持ってると、地位が上がるそうです。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060812i205.htm?from=main2
摘発の児童ポルノメンバーが月例会、自分の娘撮影も
調べによると、会合では、「貴重」とされる違法画像をビンゴゲームの賞品にしたり、公共施設の会議室を借りて、女児の裸の絵を空想しながら競作したりすることもあったという。また、自分の娘に複数の仲間が、いかがわしい行為をする様子を撮影するメンバーもおり、それらの違法画像も交換されていた。
(2006年8月12日14時38分 読売新聞)
追記
親が子どもに・・・ということになると、児童淫行罪も検討されますね。製造罪とか観念的競合で、家裁ですか?提供罪はどうしますか?併合罪だから、地裁ですか?牽連犯で家裁かもしれないね。
こんなことで検察官を悩ますような法律は、やっぱりできが悪い。