田村先生のおっしゃりたいことはよくわかりました。
知財研フォーラム47号「インターネット時代における著作権制度の効率性・多様性・自由」田村善之
解釈論はともかく、立法論として考えれば、世界中のインターネット立−ザーのパソコンとファイルを共有できるということは、一昔前では考えられなかった夢のような話なのであって、それを否定することは技術的な進歩の利用を妨げることでしかない。著作権法をして、もはや技術的に時代遅れになりつつある既存のメディアの既得権益を維持するための道具に貶めることは避けなければならない。著作権法の究極的な目標が、著作物の創作活動を刺激することによって著作物の普及を促すところにあるのならば、その日的を実現し得るよう、技術や社会の環境の変化に合わせて著作権法も変化していく必要がある