児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

福祉犯被害児童の供述

 被害児童は警察官にも年齢ごまかしますから。
 しかし、買春犯人とのやりとりの調書になると「最初から正直に年齢を告げました」となってくるので、要注意。

実録事件捜査と人間模様・第43回嘆きあれこれ(捜査研究693号)
「福祉犯被害少女の供述」
家出少女の保護
 早朝の午前六時ころ、B市のB警察署の少年係主任と係員の二名が、飲食店街を徒歩でパトロールしていると、中学生と思われる少女が一人で歩いていた。彼女は手荷物もなく、飲食店の看板などを見ながら、何かを探しているような感じだった。
 早速、職務質問をすると、身長は一六〇センチくらいあるが、顔はあどけなく、どう見ても十五歳前と思われた。型どおりのことを聞くと
  F県T市M町 無職 山川A子 十八歳
と、よどみなく答えた。このような場合、時刻、場所的に、あまりにもスムーズに返答するのは要注意である。
近くの交番に案内して、身上などを詳細に聞くと、最初は年齢を偽っていたが、本当は、
  T市立N中学校三年生 十四歳
と判明した。さらに現在、家庭裁判所の試験観察中になっているのに、家出をして、この街へ来て仕事を探しているとのことだった。