児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

児童ポルノ拡散事件 罰金100万の略式命令/川越簡裁(h20.11.25)

 これも国際会議で「合同作戦の結果、a国ではこれくらいの処分、日本ではこれくらいの処分です。」という報告をしてほしいですね。

 インターネットのファイル交換ソフト「eMule(イーミュール)」を悪用した児童ポルノ拡散事件で、川越区検は25日、容疑者(27)を児童買春・児童ポルノ禁止法違反(提供目的所持)の罪で川越簡裁に略式起訴した。
 同簡裁は25日付で罰金100万円の略式命令を出し、容疑者は即日納付した。
[読売新聞社 2008年11月26日(水)]

この事案について、重い軽いはわかりませんが、一般的に4項提供罪(不特定多数)が罰金になることは少ないので、重くないことは確かですね。


 もう1人も罰金のようですね。

(もっと知りたい!)児童ポルノ流出、どう防ぐ 国際連携で効果、法整備も
2008.11.27 朝日新聞 
 埼玉県警のネット犯罪担当者が捜査を始めたのは6月。ファイル交換ソフト「eMule(イーミュール)」を使って発信元を探り、データファイルの内容と接続状況を監視。国内に点在する数人の男に注目した。この男たちは、互いに面識がなかった。
 県警は男たちの自宅を家宅捜索し、パソコンを押収。体の特徴などから18歳未満の女性の映像だと確認できた3人について逮捕。和歌山市の男(27)と広島県三次市の男(37)は25〜26日、罰金100万円の略式命令を受けた。
 イーミュールは、国内では知名度が低いが、世界では人気のソフトだ。逮捕された1人は「イーミュールを使うとレア(希少)なソフトが手に入りやすかった。DVDは金がかかるが、交換ソフトなら無料だった」と供述しているという。
 映像が2週間で約4万7千回もダウンロードされていたパソコンもあったという。県警は、日本から世界に広がった可能性が高いとみて捜査を続けている。