児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

白井万久判事「ある法改正の波紋」自由と正義2006.10

 先日退官されました。
 最後の事件は破棄してくれなかったなぁ。

○大阪高裁で職権破棄が続出
私のいる大阪高裁の刑事部では、月に一度、庁内用の破棄事件一覧表なるものが回覧される。その二〇〇六年六月分の一覧表を見て驚いた。破棄事件の総数が何と六三件もあるではないか。いつもの二倍から三倍に相当する数である。しかも、そのうちの三七件は日頃は見かけぬ「刑の変更」を理由とした職権破棄である。
もっとも、これは概数であるが、それにしても、私がこれまで見聞したことのない数の多きである。事の発端は、先頃施行された刑法及び刑訴法の1部を改正する法律(同年法律第三六号)にある。いささかお分かりにくい向きもあろうかと思うので、少しばかり説明をさせていただく。

白井さん、回顧録とか書いてくれませんか?