先日退官されました。
最後の事件は破棄してくれなかったなぁ。
○大阪高裁で職権破棄が続出
私のいる大阪高裁の刑事部では、月に一度、庁内用の破棄事件一覧表なるものが回覧される。その二〇〇六年六月分の一覧表を見て驚いた。破棄事件の総数が何と六三件もあるではないか。いつもの二倍から三倍に相当する数である。しかも、そのうちの三七件は日頃は見かけぬ「刑の変更」を理由とした職権破棄である。
もっとも、これは概数であるが、それにしても、私がこれまで見聞したことのない数の多きである。事の発端は、先頃施行された刑法及び刑訴法の1部を改正する法律(同年法律第三六号)にある。いささかお分かりにくい向きもあろうかと思うので、少しばかり説明をさせていただく。
白井さん、回顧録とか書いてくれませんか?