児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

石渡博礼「捜査と公判の隅で① やりきれない児童ポルノ」捜査研究'04.11

 筆者も被告人も児童ポルノの害悪を知らなかったという話。
 弁護人検察官もそこに触れていない。
 恥ずかしいなあ。

児童ポルノ禁止法違反が刑事法廷で審理されるようになりました。これまでのわいせつ物陳列罪の変形程度と思ったら大違いでした。
(中略)
被告人 「そ、そうかもしれません。」
裁判長 「そうかもしれませんじゃないでしょう。現に、あなたが売りさばいたDVDなんか、ダビングされて、インターネットで転売されているとして起訴されたでしょう。こんな珍しい盗掘児童ポルノなんか、インターネットの世界で複写されて、どんどん増えて広まっていくでしょう。盗掘されたお嬢さんにとって、取り返しのつかないとてもたいへんで重大な被害じゃないの。」
被告人「……(黙してうなだれる)。」
◇  ◇  ◇  ◇
そうでした。インターネットという巨大な洞窟に放り込まれたデジタル・コンテンツは、好事家の間でどんどん複写されて、最悪の場合は等比級的(加速度的)に激増し、流通が拡大してしまうものです