筆者も被告人も児童ポルノの害悪を知らなかったという話。
弁護人検察官もそこに触れていない。
恥ずかしいなあ。
児童ポルノ禁止法違反が刑事法廷で審理されるようになりました。これまでのわいせつ物陳列罪の変形程度と思ったら大違いでした。
(中略)
被告人 「そ、そうかもしれません。」
裁判長 「そうかもしれませんじゃないでしょう。現に、あなたが売りさばいたDVDなんか、ダビングされて、インターネットで転売されているとして起訴されたでしょう。こんな珍しい盗掘児童ポルノなんか、インターネットの世界で複写されて、どんどん増えて広まっていくでしょう。盗掘されたお嬢さんにとって、取り返しのつかないとてもたいへんで重大な被害じゃないの。」
被告人「……(黙してうなだれる)。」
◇ ◇ ◇ ◇
そうでした。インターネットという巨大な洞窟に放り込まれたデジタル・コンテンツは、好事家の間でどんどん複写されて、最悪の場合は等比級的(加速度的)に激増し、流通が拡大してしまうものです