児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者性交・不同意性交・不同意わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録・性的姿態撮影罪弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

大法廷H29.11.29の評釈20個

 奥村のは議論の焚き付けみたいなもんですから、踏みつけて乗り越えていって下さい。

裁判年月日 平成29年11月29日 裁判所名 最高裁大法廷 裁判区分 判決

事件番号 平28(あ)1731号

事件名 児童買春、児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律違反、強制わいせつ、犯罪による収益の移転防止に関する法律違反被告事件

裁判結果 上告棄却 文献番号 2017WLJPCA11299001
要旨
〔判示事項〕
◆強制わいせつ罪の成立と行為者の性的意図の要否
〔裁判要旨〕
◆刑法(平成29年法律第72号による改正前のもの)176条にいう「わいせつな行為」に当たるか否かの判断を行うための個別具体的な事情の一つとして、行為者の目的等の主観的事情を判断要素として考慮すべき場合はあり得るが、行為者の性的意図は強制わいせつ罪の成立要件ではないとされた事例

判例タイムズ社(要旨)】
◆強制わいせつ罪の成立と行為者の性的意図の要否

裁判経過
控訴審 平成28年10月27日 大阪高裁 判決 平28(う)493号 児童買春、児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律違反、強制わいせつ、犯罪による収益の移転防止に関する法律違反被告事件

第一審 平成28年 3月18日 神戸地裁 判決 平27(わ)1051号・平27(わ)1177号・平27(わ)1264号 児童買春、児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律違反、強制わいせつ、犯罪による収益の移転防止に関する法律違反被告事件

出典
裁時 1688号1頁
裁判所ウェブサイト
判タ 1452号57頁 
判時 2383号115頁

評釈
馬渡香津子・ジュリ 1517号78頁 
木村光江・ジュリ臨増 1518号156頁(平29重判解) 
高橋則夫・論究ジュリ 25号113頁 
佐藤拓磨・判時 2366号143頁
小林憲太郎・判時 2366号138頁
奥村徹・判時 2366号131頁
前田雅英・WLJ判例コラム 122号(2017WLJCC030)  
日和田哲史・上智法学論集 62巻1・2号177頁
園田寿・法セ増(新判例解説Watch) 23号167頁
石飛勝幸・警察公論 73巻8号88頁
塩見淳・刑事法ジャーナル 56号33頁
松宮孝明・季刊刑事弁護 94号74頁
曲田統・法教 450号51頁 
松木俊明=奥村徹園田寿・法セ 758号48頁
豊田兼彦・法セ 757号123頁
前田雅英・捜査研究 804号2頁
成瀬幸典・法教 449号129頁 
小棚木公貴・北大法学論集 69巻3号184頁
谷脇真渡・桐蔭法学 25巻1号75頁
江藤隆之・桃山法学 29号139頁

参照条文
刑法176条(平29法72改正前) ⇒ この法令を参照する判例

裁判官
寺田逸郎、 岡部喜代子、 小貫芳信、 鬼丸かおる、 木内道祥、 山本庸幸、 山崎敏充、 池上政幸、 大谷直人、 小池裕、 木澤克之、 菅野博之山口厚、 戸倉三郎、 林景一

引用判例
昭和45年 1月29日 最高裁第一小法廷 判決 昭43(あ)95号 強制わいせつ被告事件

関連判例
昭和45年 1月29日 最高裁第一小法廷 判決 昭43(あ)95号 強制わいせつ被告事件

昭和36年 5月 2日 名古屋高裁金沢支部 判決 昭35(う)304号 強制猥褻致傷事件