児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者性交・不同意性交・不同意わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録・性的姿態撮影罪弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

前職の買春行為について懲戒処分しなかった事例(秋田県)

 売春防止法違反の点と、報告義務違反で、軽い処分があるかもと予想していましたが、いったん退職していたので、処分できなかったようです。
 想像ですが、産経新聞が、警察のリークをもとにして公務員の勤務先にちくって回ったような感じですが、刑事処分がないので、たいした懲戒にはなりませんでした。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140319-00000558-san-soci
春高校講師を処分せず 在籍に空白3日間「法的に遡れず」 秋田県教委
産経新聞 3月19日(水)17時36分配信
 秋田県警が摘発した少女売春事件の客の中に県立高の20代の講師が含まれていた問題で、県教委は19日の教育委員会で、この講師を懲戒処分しないと報告した。事件当時の勤務校と今年度の勤務校の在籍に「空白の3日間」があるため、遡って処分できないとしている。講師は16日付で依願退職したという。

 県教委は元講師の在籍校を公表していないが、産経新聞の取材によると、平成24年度は金足農高(秋田市)、25年度は能代工高(能代市)で数学を担当していた。

 この事件で売春を斡旋し、売春防止法違反と児童福祉法違反で有罪が確定した秋田市の無職の男(20)=犯行当時少年=への判決によると、元講師は金足農高在籍中の昨年2月5日午後6時40分ごろから7時半ごろの間、秋田市泉馬場の駐車場に止めた車の中で、出会い系サイトで知り合った女子中学生(14)に現金を渡してみだらな行為をした。

 捜査関係者によると、元講師は能代工高在籍中の同年9月、児童買春・ポルノ禁止法違反の容疑者として県警の取り調べを受け、11月27日に書類送検。「18歳未満とは知らなかった」と供述したため、秋田地検は12月17日に不起訴とした。

 元講師はこの事実を校長に報告せず、県教委は産経新聞の取材を受けた今年2月27日に初めて事態を把握した。

 教育委員会の席上、県教委高校教育課の鎌田信課長は「秋田県立高の講師の任用期間は4月1日から翌年3月28日で、元講師は事件後、一度退職して3日後の4月1日から別の高校で勤務した形になっている。地方公務員法上、退職した者に懲戒処分はできない」と説明した。

 委員からは「捜査を受け、上司に報告しなかったのは今年度の話だ。処分できるのではないか」との意見が出たが、鎌田課長は「報告しなかったことについては校長が厳重注意を行った」と述べた。

 処分がなかったため教員免許は失効せず、元講師は全国の教育委員会や国立、私立学校で採用試験を受けることができる。

 この問題では、同じ少女売春事件の客になっていた陸上自衛隊秋田駐屯地の曹長が停職10日、秋田市消防本部の消防副士長が戒告の懲戒処分を受けている。