児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者性交・不同意性交・不同意わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録・性的姿態撮影罪弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

「LINE」に性的犯罪対策を要請 京都府、府警

 LINEが悪いわけじゃないですが、弁護人からみても、性犯罪・福祉犯で犯人と被害者がLINEで連絡してるケースが多いですね。
 LINEのIDだけでメールも無料電話もできちゃうことと、IDの取得に身分確認(年齢確認)が要らないことと、名前が変えられること、ログの保存義務がなく(インターネット異性紹介事業と比べると)警察の指導も及ばないので保存期間が短いことなどが、選ばれる理由でしょうか。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130718-00000056-kyt-l26
「LINE」に性的犯罪対策を要請 京都府、府警
京都新聞 7月18日(木)9時19分配信
 スマートフォン(多機能携帯電話)の無料通話アプリ「LINE(ライン)」を介した児童ポルノ容疑事件を受け、京都府と府警が17日、運営会社のLINE(東京都)に対し、違法有害情報の流通を防ぐ対策を要請する文書を送付したことが、府や府警への取材で分かった。LINEを通じて子どもたちが性的犯罪に巻き込まれる事件が相次ぐ中、自治体と警察が同社に対策を求めるのは初めて。
 府青少年課によると、府児童ポルノ規制条例は、ネット事業者に児童ポルノの流通や拡散を防ぐ責務があると明記しており、同条例に基づいて要請した。
 府と府警は、LINEが児童ポルノや児童買春など性的犯罪に悪用される状況が続いているとして、同社の現状の対策では不十分だと判断した。文書では対策として、利用者と保護者に対する適正利用の広報▽児童ポルノ事件や児童買春の温床になりやすい「掲示板アプリ」の悪用防止▽利用者が違法有害情報に容易にアクセスできない仕組みづくり−の3点を求めた、という。
 LINE社は、京都新聞社の取材に対し「文書が届いておらず、確認できていないためコメントを控える」としている。
 府警は6月までに、LINEで児童ポルノ動画を交換したとして、児童買春・ポルノ禁止法違反容疑で、宇治市の高校2年の男子生徒(17)を逮捕し、神奈川県の中学2年の男子生徒(13)を児童相談所に通告した。

最終更新:7月18日(木)9時19分京都新聞

http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/CK2013071802000158.html
「出会い」目的でLINE悪用 中高生ら相次ぐ被害

2013年7月18日

 スマートフォン(多機能携帯電話)の普及で利用者が急増しているコミュニケーションアプリの「LINE(ライン)」。通話やメールが無料ででき、中高生の利用者も多いが、ラインを悪用した犯罪に未成年が巻き込まれる被害が相次ぐ。夏休みを前に危険性を親子で確認し、正しい使い方を話し合う機会を持ちたい。(福沢英里)
 愛知県豊橋市で三月、会社員の男(26)が、ラインで知り合った女子中学生(14)に現金約二万円を渡す約束をして、同市内のホテルでみだらな行為をする児童買春事件が発生。男は六月に児童買春・ポルノ禁止法違反の疑いで逮捕された。
 警視庁は同月、売春相手を募ったとして、埼玉県内の男(51)らを売春防止法違反の疑いで逮捕。男は十八歳の女性に成り済まし、売春目的を隠してスマホの掲示板にラインの連絡先IDを書き込んでアルバイトを募集。連絡してきた十五〜十七歳の女子高生らに売春させた。男は掲示板に「若い女の子紹介するよ」と書き込み、IDや女子高生の写真を載せていた。
 いずれの事件も未成年を誘い出すやりとりの手段としてラインが悪用されたケース。ただ、ラインには、不特定多数の人と出会うための機能はない。未成年の加害者と被害者が結び付く接点となっているのが、ネットやスマホに無数に存在する掲示板やウェブサイト、アプリなどの「非公式サービス」だ。
 記者が調べてみると、ネットに「ID交換掲示板」と書かれたサイトを見つけた。「高校生男子です。女子の絡み、待ってます」「ヒマー。誰か女の子、ラインしよー」などの文面が並ぶ。ラインを利用する異性との出会いや交際を求め、文末にラインのIDも加えられていた。
     ◇
 そもそも、面識のない異性との出会いを目的としてIDを交換する、といったラインの利用は規約で禁止されており、運営会社「LINE」(東京)も対策を講じている。非公式サービスに不適切な書き込みがないか監視を強化。一部の携帯電話事業者と連携し、十八歳未満の利用者がID検索の利用を制限する取り組みも進めている。
 同社によると、IDは個人を識別する記号で、電話番号を交換した親しい友人などとつながりやすくするために任意で設定する。設定しなくても利用できるほか、設定しても、「IDの検索を許可」を切る設定をすれば、知らない人から検索されることはない。
 広報の河村有紀さんは「IDは電話番号やメールアドレスと同じ大切な個人情報という認識を持ってほしい。知らない人とIDを交換しない、ネット上にIDを書かない、を徹底してほしい」と注意を呼び掛ける。
<LINE> 無料で通話やメールができるアプリ。携帯の電話帳データをアプリが使用できる設定にすると、電話帳に登録された人の中から同じアプリを使う人を探してやりとりできる。利用者が設定するIDが分かれば、面識のない人とも連絡を取り合うこともできる。

 これだと、非公式の掲示板やアプリで「児童だ」と表示することが可能ですよね。

http://lineblog.naver.jp/archives/21331557.html
そこで、未成年のLINEユーザーの皆さんをトラブルから事前に守るため、パートナー企業であるKDDIと協力し、18歳未満の方はLINEのID設定およびID検索を利用することができないようにします。

▼未成年ユーザーの判別方法
1) auAndroid端末でLINEを利用している全ユーザーのID検索に関する機能を停止
2) 新規ユーザーは登録時、既存ユーザーはIDに関する機能使用時に、「年齢認証」の画面が表示され「年齢認証する」を選択
3) KDDI保有している端末契約時の生年月日情報を基にして年齢を判別し、18歳未満であればID検索に関する機能の利用を停止。18歳以上であれば利用可能。

※「年齢認証」の画面で「キャンセル」を選択すると年齢に関わらずID検索に関する機能が利用できないままです。
Android版LINE 3.4.0バージョンにアップデート後、成人の場合でも自動的に「IDの検索を許可」の設定がオフになります。オンにしたい場合には、必ず「年齢認証」を行なってください。
※年齢認証の結果、18歳未満と判別された皆さんはこの機能停止を解除することはできません。
未成年ユーザーへの対応
▼18歳未満のユーザーへの対応
・ID検索の利用停止
・未成年ユーザーのID検索をしても検索結果に出てこない
・プライバシー管理の[IDの検索を許可]が自動的にオフ設定に変更


18歳未満の皆さんは、LINEで友だちを追加する際、実際に会って目の前にいる人を友だちに追加できる「ふるふる」機能や、電話帳連携をした上で電話番号の交換を行う方法をお勧めします。

なお、今後は、KDDI以外の携帯電話会社とも協力して同機能を搭載予定です。

LINEではこれからも青少年の皆さんが安心・安全にLINEを利用できるような機能を追加していきます。