控訴はほとんど棄却されるので、最初の10人が棄却されたとしても驚くことはありません。
裁判員事件の量刑も従前の量刑相場の範囲内なので、そのまま控訴しても重すぎるというほどじゃないということです。
一審で示談(弁償)できなかったが、控訴審判決までに示談(弁償)できた場合には破棄減軽されると思います。
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20081128-033595/news/20100326-OYT1T00107.htm
裁判員の判断尊重、控訴判決は10人全員棄却
裁判員裁判は25日、新潟地裁での公判を終えたことで、全都道府県の計60地裁・支部で判決が言い渡された。
昨年5月21日の制度スタートから10か月。これまで被告側が判決を不服として控訴を申し立てたのは、全体の約3割にとどまり、控訴審で裁判員裁判の判決が見直されたケースは1件もない。
読売新聞のまとめによると、今月19日までに裁判員裁判の判決を言い渡された417人の被告のうち、控訴したのは29・7%にあたる124人。裁判官のみの裁判だった2008年は、殺人など裁判員裁判の対象事件で被告が控訴した比率は34・6%で、被告の控訴は約5ポイント減ったことになる。裁判員裁判での検察側の控訴はまだない。
また、控訴審判決を受けた10人は全員が控訴を棄却されており、裁判員の判断を尊重する高裁の姿勢がうかがえる。
第6表 刑事訴訟事件の種類及び終局区分別既済人員―高等裁判所
http://www.courts.go.jp/sihotokei/nenpo/pdf/B20DKEI05~07.pdf
総数 7962
棄却 5310
取下 1577
棄却5310÷(総数7962−取下1577)=0.831636648
とにかく実刑が納得いかないというので、原判決後に、なーんにもしないで控訴してる事件もたくさんあります。薄っぺらな控訴趣意書で、あまり意味がありません。