児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

国家公安委員曰く、チャットで知り合った相手と青少年淫行する場合には「どういうバックグランドか分からないとか、そういう人間と長期にわたって一定程度のコンタクトを続けて、相手の素性、本心を見極める調査をしなければ、どんな危険に巻き込まれるか分からないと思うべきではないか」

 そんなこと考える人はチャットしません。
 淫行はバレて捕まるからいけないという趣旨にも取れますね。捕まらなくても禁止されてるんですけど。

国会公安委員会
定例委員会の開催状況
第1 日 時 平成21年9月17日(木)
http://www.npsc.go.jp/report21/09-17.htm
4)監察の取扱い事案について

首席監察官から、埼玉県警察の巡査が青少年にみだらな行為をしたとして8月10日に通常逮捕された事案に関し、同県警察は、9月18日、同巡査を懲戒免職処分とするとともに、監督責任として、上司を本部長注意の措置とする予定である旨の報告があった。
佐藤委員より、「携帯電話機の捜査から相手が警察官であることが分かったのか」旨の質問があり、首席監察官から、「被害者の親が警察に届け出たことから、本件が発覚した。捜査をしたところ、相手が警察官であることが分かったものである」旨の説明があり、葛西委員より、「捕まえる側である警察官がこういうことをすれば、捕まると認識していないのが一番の問題である。捕まえる技術に習熟していないことを意味するのではないか。チャットを通じて知り合ったとのことであるが、チャットで知り合った人間の場合は、どういうバックグランドか分からないとか、そういう人間と長期にわたって一定程度のコンタクトを続けて、相手の素性、本心を見極める調査をしなければ、どんな危険に巻き込まれるか分からないと思うべきではないか。警察官はそういう事件を扱っていて分かるはずではないか」旨の発言があり、首席監察官から、「調べれば、相手の素性はすぐ分かる」旨の説明があり、葛西委員より、「そうであれば、自分は特別で捕まらないと思っていたということか」旨の発言があった。

佐藤委員より、「これは初犯なのか。そういう性癖があるのであれば、他にもあるのではないか」旨の質問があり、首席監察官から、「他に余罪はない」旨の説明があった。

長谷川委員より、「チャットはいつしていたのか。勤務時間中にしていたのか」旨の質問があり、首席監察官から、「勤務時間中ではなく、自分の部屋でチャットをしていた」旨の説明があった。