プライバシー重視といいながら、選任されなかった裁判員候補が記者会見でしゃべるというのは、それだけで被害者へのプレッシャーですよね。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090901-00001063-yom-soci
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090901-00000616-san-soci
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090902-00000016-jij-soci
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090831-00000171-mai-soci
4事件のうち、裁判員制度が始まった5月21日以降に起訴されたのは、被告が未成年だった06年の強盗強姦事件のみ。他の3事件は対象外だが、地裁は併合審理で判決を出すことを決めた。弁護士は「(量刑が合算されないので)被告に有利」とみるが、短期間で4事件を審理する裁判員の負担は増えた。
また地裁は被害者保護のため▽選任手続きでは被害者の個人情報を年代と住居地域にとどめる▽メモをとらず口外しないよう要請−−などの措置をとる。青森地検も事前に候補者名簿を被害者に見せ、知人や生活圏の重なる候補者がいた場合は、裁判員に選ばないよう求める方針。
日弁連犯罪被害者支援委員長、番敦子弁護士は「訴訟関係者が増えることで性犯罪被害者の心理負担は増す。性犯罪は制度対象から除外すべきだ」と指摘している。
この点は、番先生に賛成します。
性犯罪の模擬裁判は、東京地裁で行われていますが、要通訳事件のシミュレーションだったようで、選任手続は割愛されていたそうです。しかも強制わいせつ致傷で執行猶予。
そんなこと言い出したら、全部の罪名の模擬裁判をやってないので、まだまだ未知の問題点がありそうですね。
始動 裁判員 主語省略 言葉の置換 指摘 東京地裁 通訳付き初の模擬裁判
2008.10.30 中日新聞社
来年五月に始まる裁判員制度を前に、通訳を介した模擬裁判が二十八、二十九の両日、東京地裁で開かれた。外国人被告の言葉が裁判員にきちんと伝わるかなどを検証する狙い。通訳からは「質問時に主語を省略されると困る」などの注文が出された。通訳付きの模擬裁判は東京地裁では初めて。
模擬裁判は外国人の男が、強制わいせつ致傷の罪で起訴された設定。六つの法廷を使い、韓国語、中国語、ペルシャ語の三言語で審理した。懲役三−四年の求刑に対し、判決はすべて執行猶予付きだった。
外国人被告の模擬裁判 通訳の翻訳待てず困惑/東京地裁
2008.10.30 読売新聞
◇あなたも裁判員
来年5月に始まる裁判員制度に向け、法廷で通訳を必要とする外国人被告の模擬裁判が28、29の両日、東京地裁で開かれた。
通訳を介したやり取りについて審理への影響を検証するのが狙い。ペルシャ語、北京語、韓国語のグループに分かれ、外国籍の男(27)が帰宅途中の女性にわいせつな行為をして、けがをさせたという架空の強制わいせつ致傷事件について、グループごとに、通訳が法廷内の全発言を訳した。ただ、翻訳を待ちきれずに裁判員が質問をして審理が混乱する場面も見られた。評議でも、被告が犯行を認めているのに、一部の裁判員が「犯人がほかにいる可能性もある」などと主張して判決言い渡しが予定より3時間近く遅れたグループも。裁判員からは「慣れてきてからは意思疎通ができた」「質問の仕方が悪かったのか、うまく伝わらないこともあった」といった感想が出た。