児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

守屋和彦「和姦主張などが問題となったある強姦致傷事件の捜査について」捜査研究693号

 奥村が担当する強姦・強制わいせつ事件は13歳未満が多いので、たいてい和姦です。

1  はじめに
 ここでご紹介させていただくのは,過去に交際していた男女間で発生した強姦致傷事件である。
 過去に交際していた男女間での強姦事件においては,被疑者が「被害者との性交は同意によるものであった。」旨の弁解をすることが多いが,本件もまさに,被疑者がそのような和姦の弁解をした事案である。
この事件は,私が初めて担当した和姦主張の強姦事件だ、ったこともあり,和姦の主張を排斥するための捜査の難しさを感じるとともに,終始反抗的な態度であった被疑者の取調べに苦労したこともあって特に印象深い事件であったことから,ここで紹介させていただくことにした。